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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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ゼミ的な何か

「親分、そろそろ着きますぜ?どこらへんで停めますかい?」

「ふむ、到着ですか。どこでもかまわいません、適当に止めときなさい」

何処にでもあるような街並み。都心部よりも大分離れたのどかな住宅地。このような犯罪とは全無関係そうな所に、一台の黒色の車が路肩に停まった。いかにも古典的で且つ一般市民の手には届きそうにない高級車だ。
その車から三人の男が外に降りる。その男たちは皆ヤクザと言わんばかりの真っ黒なスーツと帽子を身にまとっている。一人は体重が百キログラムはくだらない体格で顔の頬の肉付きがふっくらとしている。もう一人は先程とは対照的に顔の頬から胴体のわき腹、足のふとももまでガリガリでとても強そうには見えない。そしてもう一人は五センチくらいの顎ひげを生やし、少々長い髪を後ろに縛い、他の二人は黒のサングラスをかけているが、この人物だけは薄茶色のサングラスをかけている。他の二人はそれほどヤクザの威圧感は感じ取れないが、最後の一人だけは、妙に、ヤクザに似てはいるがそれを凌駕した異様なオーラを漂わせている。

「本当にこんなところにいるんですかい?アレの所有者的な奴が」

「親分、俺もあの情報本当に信じていいのか疑わしいんすが」

「まあお前ら、落ち着きなさい。確かにその情報だけじゃアレが何処にあるのかすら判明していないのもわかります。だが、お前らには言っていなかったけど、実はもう一つ情報を入手していたんですよ」

「え!?俺たちに内緒で!?ひどいっすよー。」

「まあお前らに話さなかったのは、少しでも情報を漏らさないためにするためだからそう言わないでください。」

「それで、その情報とやらは何なんですかい?そこまでするという事はけっこう重要なものかと思うんすが」

「いや、けっこうじゃない。かなり・・・重要ですよ。この日本ではまだしも、私たちの国では絶対に漏えいすることは避けなければいけなかったんですからね」

「となると、俺たちの組織に絡んでいるんすね」

「そういうことです」

「して、その情報とはいかなるものでして?」

「それはですね・・・・」

親分と呼ばれた薄茶色のメガネを掛けた男はいつもの口調で淡々と任務を遂行するように「その情報」を答えた。それを聞いた、体格が対照的な二人は目を大きく見開いた。とても信じられないという驚愕の表情をしている。男は続けて言う。

「どこから嗅ぎつけたのか知りませんが奴らも同じ匂いを嗅ぎつけたという事ですよ」

「・・・という事は」

「そう、奴らが此処にいることこそアレがこの街にあるという証拠なんですよ」

薄茶色のサングラスはそう言い終わると一体の電柱の明かりしかない暗闇を進んでいく。残された二人も慌てて後をついていく。



今から数日前の話。とある一家の住宅で何やらドタバタと走ったり転んだりしている少年が一人。学校の制服に着替えながら片手にコーヒーを入れたカップ、口にパンをくわえて左手だけで教科書などをかばんに入れ支度をする様子は、傍から見ればかなり器用である。

「母さん!なんで起こしてくれなかったんだよ!?」

「あら、わたしはちゃんと起こしたわよ?でもあなたが全く起きる気配がないんだもの」

教科書などの詰め込みは完了、口にくわえたパンとコーヒーに素早く手をつけながら靴を履いている。

「姉ちゃんと父さんは!?」

「父さんはとっくに出たわよ。姉ちゃんは15分前に出たっけ?」

「ごちそうさま!行ってきます!!」

母親の行ってらっしゃいという言葉も聞き取れないくらいに玄関からスタートダッシュを決めて駆け抜けていく。数百メートル走ると、目前に少年の姉貴が友達としゃべりながら歩いている。

「なんで助けてくれなかったんだよ、くそ姉貴!!」

と言い放ちながら走り去ると、そんなこと知るか!あんたが悪いんだろがこのヘタレ野郎!という野暮が飛んできた気がするが、振り向くと負ける気がするので振り向かないようにした。学校に近付くにつれて、違う学校の生徒が増えてきていることに気がつく。その生徒の中から少年に走りながら近づいてくる友人がいる。

「よう、お前も寝坊か?」

「まっさか~。お前と一緒にされちゃ困るわ」

少年は笑いながら失速せずに走り続ける。友人は余裕をもった表情で答える。

「ふーん。じゃあ今日も勝負するか?」

「もちろんだぜ!今日の俺は一味違うぜ!」

少年は走りながら胸を張るというなんとも器用な動作をしながら右手をガッツポーズしている。友人は鼻で笑い、呆れたような表情をしながら走っている。

「しょうがねえな。じゃあ負けたら後でジュースおごりな?」

「上等!」

そう言った途端、二人同時にさらに猛ダッシュして一気に駆け抜ける・・・・ようだが、ほんの数秒で勝敗は決まっていた。友人は陸上部を思わせるようなフォームで駆け抜けている。対して少年の方はというと、悪くはない、しかしそれ以上でもそれ以下でもない飛び抜けた瞬発力は無かった。

「ははは!今日もジュースおごりだな!」

実際、この二人は陸上部そのものであった。そしてどちらも短距離走を得意としていた。しかし、実力は明白であった。少年は幾度となく友人に挑戦を挑むが全て敗戦。

「ちくしょー!なんでこれ以上速く走れないんだよー!!」

「それじゃあお先に!」

友人はそのまま最高速度を上げて少年から走り去ってしまった。悔しいのは山々だが、これから追いかけても追いつけそうにないし、このままでは本当に学校に遅刻してしまう。少年は苦い顔をしながらも猛ダッシュでラストスパートをかけた。



「で、結局遅刻したわけか?」

「はは・・・」

明らかに苦笑している少年を友人はまた呆れたように眺める。

「お前、いつも言ってるじゃねーか。俺はあれくらいの時間に行っても間に合う自信があるからあの時間帯に行ってるの。毎日毎日俺に勝負をしかけるのは大したもんだと思うけど、」

「うおっ!」

「お前が惨めだと思うわけよ!!っと!」

比較的大きく堅いボールが投げられてくる。狙われた友人は見事に両腕でボールを抱くようにキャッチした。
現在体育の授業で、各組と合同でドッチボールが行われていた。内野と外野に分かれ、内野に数十名、外野に数名配置され、内野でキャッチできずに当てられた者はアウトで外野に出なきゃならない。先に内野の数がゼロになったチームが負けというルールである。少年と友人は同じチーム内でどちらも内野にいた。
友人は受け止めたボールを勢いよく相手チームに投げ、見事相手を当てることができた。そのボールを拾った男子生徒がすぐさま投げようとうする。狙ってるのは少年。

「お前、気をつけろよ!」

「わかってるって!」

少年、構えた。・・・投げた!取った!!・・・・・ように見えたが、体から受け止めた反動でボールが少年の顔に当たってしまい、少年が顔を抑えてもだえ苦しんでいる。・・もちろん体に先にぶつかってるのでアウトである。

「あー・・・」

友人は深くため息をついた。このような光景を見るのは今に限った話ではないからである。

今の場面に似合わないことを言うが、少年はある程度は何でもできる奴なのだ。勉強にしろ、スポーツにしろ、ゲームにしろ、下手ではないのだ。しかし、『ただそれだけ』なのだ。つまり、上手くもないし下手でもなく突出したものがない、しかも落ち着きがなく慌てぶりが激しく、いつも実力以上の力が発揮できていないのであり、それが少年の短所であるということを友人は理解している。それ故に、成績の法はいつも中の上、スポーツでもマラソン大会になると数百人中後ろから数えて数番目の位置にいたり、ゲームでも友人に挑戦しては負けてばかりいる奴なのである。
それでも良い部分も知っている。それは、何度負けても失敗しても諦めずに毎日挑戦する前向きなところが少年の唯一長所といえるものだろう。

それでも友人は思う。もう少し少年には妥協する心も時には必要だということを。でなければ、

「あいつのやっているの、可愛そすぎて見てらんねーよ・・・」



「ただいま~」

時は変わり再び少年の家。今の時刻は四時過ぎ。
家の中はしんと静まり返っていて、かすかに外の工事現場のしか聞こえない。

「なんだ、誰もいないのか。・・・ちくしょー、今日もダメだった・・」

少年は少々しょんぼりした感じで凹んでいるよう。理由は聞くまでもないだろう。
友人等の件についてだ。
上手くできない、思うようにできない、いつも力負けする。

「俺ってこんなもんなのかなぁ・・・・・」

ふと玄関に入ってすぐ横に、いかにも怪しく見える赤ちゃん型の大きな人形と、何やら治療用に使われるガーゼのようなもので包まれ保管されている瓶のようなものが置いてあった。

「・・・ん?親父のお土産か?」

これらには「お土産用」と父の字で書かれている紙が貼ってあるだけでそれ以外は特に特別な施しはされていなかった。

「父さん、また変なものを買ってきたのか」

少年の父親は仕事柄、海外へ出張することが多く毎回その地方で珍しいと思われるお土産を買って少年たちに送るというケースが殆どだ。しかし、今は出張はしていないので普通に家から出稼ぎに出かけていく。当然、これも前回の出張の際に購入したお土産かもしれない。
またしょーもないものを言いながら、少年は何故かその瓶が気になり、目から離すことができなかった。何かはわからないがその何かとわからないものに魅了されたような感じだ。

「・・・これ、持ってくか」

包まれた瓶を持ちながら二階へ上り、自分に部屋の机にカバンを置きゴロンとそのままベットで仰向けになり、茫然と天井を眺めていた。

「強くなりたいな・・・」

――力がほしい

純粋にそう思った。このままではだめだ。このままでは一生敗北の人生として歩まなくてはならなくなる。何とかしなければ。しかし思うようにはできない。
片手で見上げているのは先程持ってきた瓶の形をした謎のお土産。形は一見ひょうたんのように見えるがそれは周りにガーゼが何回も何回も覆って分厚くされているためだろう。
少年はガーゼを綺麗にくるくると剥ぎ取っていく。細い部分からひょうたんの出っ張っているようなところまで、焦る気持ちを抑えながらゆっくりと剥ぎ取っていく。
ガーゼをすべて剥ぎ取り見えなかった本体を見て、少年は感嘆の息を漏らした。

「へぇ~。父さんもたまにはそれっぽいの買ってくるじゃないか」

出てきたのは超古代文明とまではいかないが、歴史の教科書なんかで出てきそうな酒を入れるような容器で、傷や汚れの一つついていなく非常に手入れをされているようだ。また、それは明らかに日本のものではなく、四大文明でいえば、エジプト、メソポタミアの文明で一部の一族しか取り扱うことさえ許されないような、高貴な雰囲気さえ漂わせる。その証拠に、その容器には赤い宝石のようなものが埋め込まれている。

「ま、大方偽物をまた高値で買ってきたんだろうけど・・・・ん?」

その容器には蓋がしてあった。それに張り付けられているようにある一枚のそれほど古くはないメモ用紙を見つけたのだ。少年はそのメモを剥がし広げてみた。そこには「飲めば貴殿が望む力を得ることができるが、それと引き換えに多大な代償を支払わなければならない。故に絶対に飲むべからず。」と筆記で書かれていた。気になって容器を手に取ってみて軽く振ってみると、中には何やら液体物が入っているようだ。

「貴殿が望む力か・・・・・・うっ!?なんだこの臭い!?」

容器の蓋を開けてみると、何かが腐敗したような強烈な刺激臭が漂ってきた。その液体物の色は少し奥にあるので目を凝らしただけじゃどうなのかはわからない。その刺激臭だけで目に涙が出てきそうだ。

――いやこれはヤバイだろう!?自分が望む力が手に入るとはいえ、あからさまにこの紙に書いていることを信じることはできねーだろ!?それに、この臭い!これに何が入っているかわかんねーンだぞ!?もしかしたら毒が入っているかもしれないし!?

しかし、少年は既にこの容器から手を離すことはできなかった。もしかしたら、この液体を飲むだけで自分の望んでいる力を得ることができるかもしれない・・・という好奇心を抑えることができなかったのだ。

「・・・よしっ!」

意を決して容器の出口に口をつける。離れてても鼻が曲がりそうなくらいの異臭なのに、顔を近づけるとその異臭はもはやこの世とは思えないくらいに自分の皮膚に侵食されるようだった。そのため、息を止めて、さらに目を閉じてその液体物を口に流し込んだ。

「ゴクッ・・・・・うっ・・・」

喉に通してみると、割とすんなり飲むことができた・・・が途端に急にめまいや吐き気がし、とてもこの状態で立っていることができなかった。口に入れた時は異臭は気にならなかたのに。
少年はそのままベットの上に倒れるようにして、気を失ってしまった。



人の足音やら外の車の走る音やらで少年は重いまぶたを開けて目を覚ました。外を見てみると既に夕日は沈んでいて、辺りは薄暗くなっていた。部屋の中も夕日に照らされることもないためか、妙に薄気味悪ささえ感じられる。
ものすごく気だるい。まるで何者かに全ての力を吸い取られたかのように動くのがつらい。多分先程飲んだ変な液体物のせいだろう。死ななかっただけよかったかもしれない。
それでも休んでいるわけにもいかず、宿題をやらなくてはいけないし、これから夕飯の支度が着々と進んでいるはずだ。だから、背伸びして立ち上がって洗面台に行き、冷たい水で顔を洗った。そして、これはここだけの話だが、少年には耳を引っ張る癖があるのだ。耳を引っ張るには訳があるのだが、それは追々説明する。

「んん~・・・・・それにしても、なんなんだ。あの怪しげな小瓶は?結局飲んでも何も起きなかったし、やっぱあれはネタ・・・ん?」

それにしても、最近自分の顔を見ていなかったからか、顔色が白いような気がする。それに変に眉毛が薄くなっている。さらにいえば髪や体の感覚も・・・・???髪の毛?体?

・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!?
髪の毛が・・・・伸びて・・・る?確かに他の生徒と比べたら少しは長くなってはいたが今の状態は、明らかに・・・肩の少し下までいってる。少年は肩にさえ届かない程度の長さだったはず。常識から考えて、一晩でここまで伸びるはずがない。
それだけならまだいい。いや、よくはないがそれ以上に重要なことだ。なんか下着が異様に当たって気持ちが悪いと思い、念入りに体の隅々にまで触ってみた。
・・・・・・・胸・・・・が・・ある?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

まさに絶叫としか言いようのない悲鳴を発した。

『女』

間違いなかった。本当にそうなのかは自分の体を隅々まで触ったのだから間違いはない。現に、第三者から見れば叫んでいる『少女』にしか見えないのだから。
少年は家族がその場に着くまでの間、うつむいてひたすらに泣き続けた。

続・・・・・く?
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