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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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私はSOS団副団長(4)+α

「・・・」

「・・・」

午後三時を過ぎた時刻。部屋全体に沈黙が漂う。あるのは早すぎる冬支度のこたつと様々な文庫本が納めてある棚だけの非常に殺風景な部屋。この空間を二人の男女が支配していた。彼らは、相手を見ているのかいないのか無機質な表情でずっと互いの顔を黙視している。この状態が朝からずっと続いているのだ。

常人からしたら異様に見えるであろう光景。それもそのはず、うち一人が先程から相手の腹を探り続けているからだ。彼女、長門有希は戦争で敵国の情報を慎重に調査する軍人のように相手のあらゆる箇所について情報を見出そうとしていた。それぐらい相手がイレギュラーである存在だということだ。

「・・スキャン完了。この世界における悪質な異分子的要素はゼロ。」

「・・・」

男の方は未だ沈黙を続けている。聞いてるかいないのか分からない表情で。

「この結果に、私は困惑している。貴方は外見こそ私たちと類似しているが、この世界においての不確定要素であることには間違いない。情報思念体もその他の派も、貴方のような対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースを作った覚えはないと困惑を隠しきれない」

彼女と男は登校時間に出会った。マンションの自動ドアの入り口で彼女を待ち構えるようにその男は立っていた。彼女と似たような髪型、180はある細い長身、トレードマークと思われる眼鏡を掛けた知的な雰囲気を漂わせる青年。
彼は彼女にゆっくりと近づき、

「・・・貴女に話がある。中で」

そう言いつつ、彼女を絶対ここから通させないと主張するかのように巨大な石柱の如く立ち塞がる。
彼女は彼の様子にも気にも留めない様子で、自分の部屋へ彼を招く。

「・・来て」

そして、現在に至る。

「私が何故貴方が待ち構えていたことに気付かなかったのか、よく分からない。貴方のような有機生命体が近くに存在すれば、確実に気付くはず。なのに気付かなかった」

彼女の眼差しが一段と鋭くなり、喋る口調も無意識に早くなっていく。

「貴方の目的を、」

「貴女の観察対象は誰?」

初めて話したかと思えば自分が話している時に口を出されたので、彼女は面食らった。

「それが答え。貴女が聞きたいことに直結する。それと同時に、私が貴女に伝達するべきものにも該当する」

彼は表情を変えず澄ました顔でいる。対して彼女の方は、表情にこそ表わしてはいないものの彼の言ったことに理解できず、゛困惑゛の色が滲み出ている。

「貴女の観察対象の名は?」

「…涼宮・・・・ハルヒ」

得体の知れない人間にこちらの情報を知られるのが危険な事は百も承知だが、彼の、静かだが圧倒的な圧力に押されたのか、口を開いてしまった。

「・・・そう、やっぱり」

彼は何かを悟ったように寂しそうに溜息をした。それを見た彼女は、何故か彼にどこか親近感に似たものを感じた。よく分からないが、自分自身を見ているような・・・。

「私からも貴方に聞きたい。貴方の・・・観察対象は誰?」

「私の観察対象は・・・」

彼は一呼吸置き、躊躇う様な仕草を見せたが振り切って言葉を続ける。

「涼宮・・・・」

次に彼が発した言葉で、彼女はすべてを理解する。何処の者とも知らない目の前の人物が何故自分の前に現れたのか。そして、彼に感じた親近感の正体も。


・・・・・・・・・・


「ハルヒコ君です!!」

「ひゃ!?」

所変わり、学校のとある教室で背が平均より幾分低い男子生徒と女子生徒。その男子生徒は数分前から要領を得ない説明をしているからか、女子生徒の方は訳が分からず慌てふためいている。

「涼宮ハルヒコ君です!彼が新しくこの時空間を作り上げたんです!」

「え~え~っとぉ・・・さっきから何を言ってるのかさっぱり・・」

「だ・か・らぁ!!涼宮君が!!」

先程からこの流れの繰り返し。誰か止める者がいなければ半永久的にこの行為を繰り返すのだろうか。

彼女が彼と出会ったのは30分前。古泉一樹と別れ、担任に頼まれていた物を渡しに職員室へ行こうと渡り廊下を過ぎようとした時、男子生徒とぶつかってしまった。二人とも尻もちをついてしまい、ぶつかった額をさすった。

「いたた・・・すいません、ここの階の知人を探してて・・」

「いったぁ・・・ふぇぇ、すいません。怪我はありませんか?」

「いや、大丈夫です・・・え?」

彼は彼女を見た途端、口をパクパク動かし呆然としていた。

「あのう、ほんとに大丈夫でしょうか?」

「・・・すいません、ちょっと付き合ってもらえませんか?」

「わかりました、私もぶつかった所が痛いのでお付き合いさせて頂きます」

彼が妙に真剣な顔になったのが気になったが一緒に行ったほうがよいかと思い、彼と保健室に向かうことにした。しかし、

――この人、わたしの学年にいたっけ?そういえばさっきこの階の友達を探していると言っていたような。この階ってわたしの学年だけど見たことないな?

彼女が彼について違和感を覚えたのと同時に、保健室とは全く関係ない教室に彼が入っていく。

「ちょ、あの、そこは教室ですよ?保健室はあっちです」

「いいんです、ここの方が都合がいいんですから」

貴女も、と言われいわれるまま入ってしまった。
そこから冒頭の彼の叫びへと繰り返す。

「もう一回言いますよ!?これは涼宮君が!」

「すいませぇ~ん!もっと要領良く話してくださぁ~い!!」

その時、教室の戸が開かれた。そこには彼女の良く知る人物が息を切らして叫ぶ。

「「朝比奈さん!ここですか!・・・あ?」」

よく見ると、彼の隣りには見知らぬ女性が、彼とともに叫び、ともに間抜けな声を発する。


非日常・・・もとい混沌とした日常がここから始まる。

続く


前のSSを読みたい方は下記より数字をクリック

私はSOS団副団長 1 2 3
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実験中・・・

実験待ち時間中です。その間にPC巡回したりSS書いたり。
とりあえずここで言いたいことを。

卒論の実験が締め切りまでに終わらない可能性が出てきた\(^o^)/

冬期休業中も普通に実験すると予定を立ててもヤバい状況;
今週から徹夜で頑張ってみる次第であります。ほんと大丈夫かな、俺・・・

でも待ち時間などはありますので、SSの更新は少しづつやっていきます。

最近見つけた面白いニコニコ


恋ヶ窪先生鬱すぎるwwwていうかこれでSS書く時に作業用BGMとして流していたけど、作業出来ねえwwww



狩野すみれ。自分の好きなキャラの一人です。ラノベでもこの話は一番好きですね。

あと、以前紹介した櫛枝動画sm5215831ですが、もう少しでミリオン行きますね。
年内に行けるように再生を支援しなくてはw
あと上記の恋ヶ窪先生の動画を誰かに紹介して作業用として使ってもらわなくてはw

それではこの辺で。SSは近いうちに更新します。

珍しく早いSSの更新

卒論の実験の待ち時間中・・・最近は平日だけでなく休日も使って実験を行っているので大分グロッキーですが、夜に少しずつSS書いていったら意外と早く更新ができたw 内容は良いかどうかは別ですが(‐‐;

とりあえず12~1月が追い込み時期なのでこれは根性で乗り越えるしかない。といっても卒論を終えたら次に就活があるのですが(ぉ

まあこの時期で就活が終えていないというのも恥ずかしい話ですが;それも昨年の怠惰な自分がいたから因果応報というやつでしょう。兎に角無職のまま大学を卒業するのだけは勘弁;;

最近見つけた面白いニコニコ


この発想はなかったww大河と竜司の素振りがシンクロしてるw


櫛枝さんのMADの一つ。盛るぜぇ~溜めんなwww

最近はとらドラ!MADばかりを探しているけど、櫛枝さんMADがほんと多いわw彼女とインコちゃんはもはやネタキャラとして扱っていいと思うw

あとSSは↓からどうぞ。前の話の続きですが、少し余計なところを入れすぎかな?じっくりじっくりやっているけどくどいかな?

私はSOS団副団長(3)

カッカッカッカッ・・・
無数の鉛筆を走らせる音が聞こえる。四時限目の授業が行われている最中、

「――でこの法則を利用してこの問題を解けるわけだが、古泉、やってくれないか?」

教師の叫ぶ声が教室中に広まる。

「わかりました」

古泉という青年は快く返事をし、黒板に向かって問題を解く。

いつもの学生の風景・・・なのだが、この青年の心境はいつもの日常とはかけ離れた気持でいた。

朝から繰り返し考えている事がある。昨日の少女のことについてだ。
少女は、名を「一姫」と言った。偶然にも自分の名前と被ってしまったが、やはりこの名前に該当する人物を探したが、発見することはできなかった。それもそのはず、担任にその人物の名を探してほしいと頼んでみたところ、そのような名の生徒は実在していないのだそうだ。
これでわかったことは、少なくとも彼女はこの学校の生徒ではないということだ。なのだが…

――そう考えるのが普通だ。だが、何かが引っかかる・・

昨日の彼女を見て疑問に思ったことがある。それは、この学校の生徒ではないとしたら、何故わざわざ自分に会うために北高の制服を着る必要があるのだろうか。それに、仮に他校の生徒であると仮定しても、自分は裏では機関の一員としてよく活動するからそれに関係する者には多少なりとも名が知れ渡ってるのだが、表舞台ではせいぜい文芸部室での活動ぐらいであり、噂にしても高校内部にとどまるにすぎない。それなのに何故彼女は自分の事だけでなく ゛機関としての活動゛まで知り尽くしていたのだろか。むしろ、この事を知られていた事が一番重要なことなのだ。

――何故、゛涼宮ハルヒ゛ に関わる事ついて一人の少女が知っているのだろうか

「ふむ、正解だ。よし、戻っていいぞ」

再び思考の間に教師の声が入り、日常の世界に戻る。
いつもと変わらない教室の中を歩き、席に戻る。

このようなことをひたすら考えていた。考えるだけ考えても出てくるのは曖昧な仮説だけで、彼ではないが、無駄な徒労に終わるのは言うまでもない。兎に角、現在はっきりしていることはただ一つ。

――また明日お会いしましょう。その時に貴方が知りたいことを話します。いや、知ってもらわなければこちらも困りますので――

彼女は今日会って自分が知りたい情報を教えると言った。あまり信用するのは正直危険なものだが、彼女が重大な何かを知っているというのはあながち間違いではないと思うし、何にしろ、今の状況では自分の選択肢は限られているようだ。
ここで自分がしなければいけないことは彼女から、現在、何が起きているのかを第一に聞かなければならないということだ。

思考を寸断して、日常の授業に戻る。
非日常まで、残りわずか・・・。

「あ・・・古泉君」

HR終了後の清掃も終わり、文芸部室へ向かおうとしているところへ途中の渡り廊下で朝比奈さんと出くわした。彼女も部室に向かうところかと思っていたのだが、

「すいません、少し遅れてしまうので誰かに伝えてもらえないでしょうか?」

別段気にするものでもないので素直に了承した。彼女は笑顔でお辞儀して早足でこの場を後にした。
彼女はいつからか忘れたが、僕や長門さんと敵対関係であることを忘れているかのように接してくるので、彼女は未来というグループの中でやっていけているのだろうかと心配になってくる。ここで他人を心配している自分も似たようなものだが。
そのようなことを上の空で考えながら、廊下を歩きだす。

文芸部室に着いた時には、前と同じく人の姿はなかった。鞄をテーブルに置き、いつも座っている位置へ席に着く。
ふと、あの少女について考えてみた。
彼女は、゛ようやく゛ 逢えたと言っていた。ということは、長年達成し得なかったことを今ここで為し得たということだろう。…だとすると、やはり彼女とは昔にどこかで会ったことがあるのだろうか? 自分がただ単に忘れているだけで。仮にそうだとしたら、僕はとんでもない罪深い存在であるだろう。相手が目的を叶えられずに苦しんでいる間、自分はのうのうと何事もなく生きているのだから。

「彼女は・・・一体何者なんでしょうか…」

「まだ気づいてないのですか?」

唐突過ぎて本当に心臓が飛び出てきそうなぐらい驚愕した。自分以外誰もいないはずの部室の窓側の方を見ると、昨日目にしたニコニコスマイルの少女が立っていた。ただし顔は笑っているが同時に困った表情をしていてなんとも誰かに似ていて顔の表情が器用なものだ。

「こんなことだろうと思いましたが、正直言って悲しいものです。いつも私は貴方の事を見てきたのに」

「・・・」

「あの、無視しないでくれませんか? 本当に落ち込んでいるのですよ?」

そんな事を言われても、この空間には誰もいなかったはずなのにまるで幽霊のように物理法則を無視して現れたわけだから驚いても無理もないだろう。彼女は僕が驚いていることに気が付いていないのだろうか?

「まあ、今はそんなことはどうでもいいです。今一面白くないですが・・・」

何故そんなに残念そうな表情をするのか疑問だが、話題を変えるのには大いに同意だ。

「本題に入りますか・・・」

「その通りです。もうご存じだとは思いますが、私はこの世界の住人ではありません。私がこのように登場したのも貴方とは違う世界にいるからなんです。」

それは早い段階から勘付いていたことだが、まさか本当にそうだとは予想だにしていなかった。この世界の住人でない者といったら朝比奈さんや険悪な態度をとる青年、未来人と長門さんなどのTFEIが該当するが、それではこの少女はどの部類に該当するのだろうか? まさか異世界人ではないだろうか?

「その内容については後々説明します。まず一番の重要事項を述べとこうと」

彼女は、昨日の再現をするかのように口元を歪ませてこう言った。

「明日12:00ちょうどに、この世界は神によって新しく上書きされます。自分の都合に合う世界に…ね」

何を言っているのか理解できなかった・・・世界の上書き? この少女は何を言ってるんだ? 彼女はもう世界を新しく作り直す必要がなくなったのではないのか? この時機に、しかも機関でも探るおとができないような世界の創造なんてものは初めてだ。彼の話では、長門さんも世界の改変を行った経緯があるそうだが、似たようなものなのだろうか?

「まあ、神は神でも、貴方がたがご存じの神とは異なりまして、これも少々複雑なのですが」

そう言いながら、彼女は窓の方へ視線を変え、ただ一点を眺めながら話をつなげた。

「・・・さて、彼らも『主』と対面している最中です。こちらも話を続けましょう」

その頃・・・とあるマンションの一室で男女が制服姿で正座のまま対峙している。

「・・・」

「・・・」

またとある学校の廊下の曲がり角で、受験生男女が対面していた。

「あ・・あのう」

「すいません、聞いてください!」

彼らこの世界の住人ではない者たちは、口をそろえてこう述べた。

「私たちは、涼宮ハルヒコによって創造されました」
「私たちは、涼宮ハルヒコによって創造された」
「僕たちは、ハルヒコ君によって創造されました!」

続く

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私はSOS団副団長 1 2

リンク追加

リンク二つ追加しました。

七分堂
鶴屋さん溺愛のサイト様です。パロディネタで見習う部分がありますが、何よりイラストが可愛いw

Library
おもに涼宮ハルヒの憂鬱の二次小説を書いているサイト様です。公開終了したものも含めてほぼオールキャラを網羅しています。長編の数も凄い・・・

リンク追加

リンクを追加しました。

うああ庵
小柴犬様のサイトです。おもにハルヒ(特に佐々木団)を応援しています。最近はとらドラ!を熱く語っている同士(ぉ でもあります。

久々の更新

本当に何日ぶりでしょうか・・・この前に更新した日が昔のように思えてくる(・・;

いや、理由は色々あるんですよ。実験をやってたり課題をやってたり体の負傷不調があったりエロゲーやったり
正直言って、大半がゲームなんですけどね・・・「聖なるかな」というゲームだけど、異様に長いシュミレーションRPGです。二週間以上やってやっと半分過ぎたけど、18禁要素が一つしか出てこないのは仕様なのかな?自分的には楽しめて無くても全然いいのですが、どういう評価が付いてるんだろう?

最近腰や背中が痛くて困る・・・。先週なんて背中が異様にガキガキ音が鳴るし、重く感じるし、何よりそのせいで妙な気だるさを感じて最悪だった。今日整骨院に通って少しは良くなったけど、まだまだ長時間座ってたり同じ姿勢でいると腰に痛みが来るので近いうちにまた治療しに行かなければいけないみたいです。

初めての拍手返信

パンツ王様
いえ、こちらこそ更新が遅れてしまい返信ができなかったので申し訳ありません。相互リンクありがとうございました!こちらこそよろしくお願いします!
もう少し朝倉さんを淫らに表現したかったのですが、これが今の自分の限界です;;もっとエロく笑えるようなものを書ければいいと思っています。

久しぶりのニコニコ


これは酷いwww軽い大河いじめじゃね?


全体的に口パクだけじゃなく場の雰囲気までシンクロしているからすごいwwラストには虚を突かれたwww

最近とらドラ!のMAD動画などがかなり出てきてるからかなり嬉しい(笑)このままもっともっとハルヒ以上に広まっていったらすごいと思う。アニメもこれからが見所ですから。

さて・・・連載のSSの方もやっと更新しました。かなり間が空けてしまったので内容が以前とつながっているか心配ですが、多分大丈夫だと思います(ぉ
それでは・・・・↓の方に更新したのでよかったら見ていったください

それでは↓↓↓

私はSOS団副団長(2)

今日は快晴だった。朝昼休みなくギラギラと働き続ける太陽を見れば、秋であることを忘れてしまう。それでもさすがに休みなしはきつかったのか暑さが程よく和らぎ、燃え尽きたかのようにオレンジ色に染められた夕日が沈もうとしているの見ていればもう夏も終わったのかとも実感してしまう。

このように哀愁を感じながら、僕は今兼ねてから気にかけていた懸案事項に差し掛かっている。ある人物の調査・・・そう、涼宮ハルヒについてだ。

これまでの見解では神の力は限りなく弱まり、精神的に長い安定飛行を保ち続けていた…と捉えていた。それが、この数週間のうちに突如大規模な閉鎖空間が発生したのだ。その原因は不明。発生時刻も大抵は夜間帯が殆どであったが、今では昼夜問わず発生するようになった。このため不安材料として残っていたことが現実味を帯びてきて、三年前 ―― いや、四年前か ―― の彼女の精神状態と近いものであると認識せざるを得ない状況になってしまった。

この『異常事態』に関して、機関では僕に常に観察しておくよう警告されてきていたが、ここにきてついにさらに奥に踏み込むよう指示が出された。すなわち、この調査は涼宮ハルヒに関する、残っている情報を少しでも多く手にいれ、その原因を探れ・・ということだ。

学校での彼女の行動は、別段変った所は見られなかった。ただ体調が悪い、寝不足気味など生活習慣で問題があるという印象ぐらいだった。
そうであるならば、別の方向から考えなくてはならないだろうか・・・彼女には悪いが、久々に入念に調べさせてもらおう。

部室にはまだ誰も着いていなかった。彼に一言言えれば良かったのだが…しょうがない。部活欠席の詳細を置手紙として書き、文芸部を後にした。

現在、対象者を尾行中。応答せよ。
・・・・了解、そのまま見失わないよう尾行せよ。・・了解。

辺りに住宅街が並ぶ脇道に二人の男女。一人は顔が青ざめて今にも倒れそうな高校生の美少女。もう一人は男子高校生で何やら携帯電話のような薄い色つきのプラスチック板のようなものに口を当て話しながら、その少女を陰からゆっくりと、しかし相手を見失わないような速さで追っている。
北高から追跡してから少し経つが、やはり気になるようなことはなかった。強いて言えば、彼女が何かに乗っ取られているな足取りで目的も無く歩き続けているような・・・そんな感じだった。多分真っ直ぐ自宅に向かっていると思われるが、何か嫌な予感がする。

「尾行だけではわからないか・・・それでは内面まで調べさせていただきましょうか」

そう言いつつ、左手につけている見た目では安価でどこにでもあるような腕時計を出し、それを彼女に向ける。そして細い路地に差し掛かった時に一つのボタンを押す。その瞬間、彼女に向かってヒュッと目に見えない何かが飛び、彼女の首筋に刺さった。

「!?」

彼女はビクッと軽くえびのように胸を反り、そのまま地面に座り込んでしまった。
急いで駆け出し彼女へと近づき、首元にシールを貼った。それから彼女を抱きあげ、そのまま彼女の家の玄関まで送って行った。

「んっ・・あれ、何であたし玄関の前で体育座りしているんだろう?・・いやだ、こんなところで寝てたのかしら・・・」

両腕を大きく上げ体全体を大きく伸ばし、彼女らしい口いっぱいの大きなあくびをして、自分が何故ここにいるのかを気にも留めないでさっさと家の中へ入ってしまった。
僕は再び薄型の携帯電話を取り出し、この機器に話しかける。

「応答せよ。たった今、涼宮ハルヒに感知型装置を貼ることに成功した。直ちに心理状態の情報を変換、入手せよ」

了解、と会話を終え携帯電話をポケットにしまい、ふぅと一息つく。
さっき彼女の首元につけたシールは人の心理の深層部までどんな状態であるかを調べる装置である。人の性格や心理状態は自分や他人の認識外にある、つまり氷山の一角だけではなく氷山 ゛本体゛ そのものを調べれば何かわかるかということだ。その隠れた部分から何か重要な情報を得ることができるかもしれない。

あとは彼女が食事を摂ってようが寝ていようが、その時にどんな思考をしていたかが、連絡を取っていた仲間の元へデータが届けられるだろう。
とりあえず今日できることは完了した。次はその届けられたデータを参照にして彼女の状態を回復させなければならない。今日は準備段階。これからが本番なのだ。

一通り終えて気が緩んでしまったのか、帰ろうと元の道へ振り返ると、さして距離も遠くないところに一人の少女がこちらを見ていた事に今更ながら気づいた。その表情はなんとも微笑ましくニコニコしたもので逆に身を引いてしまうくらいの雰囲気が漂う。また、容貌も彼女 ― 涼宮ハルヒ ― に負けないくらいの整った顔立ちで、髪は肩に先が付くぐらいの長さだった。

僕は奇妙な感覚に襲われた。僕、いや機関の仲間たちは特別に訓練を受けたものばかりで、単なる一般人が近くにいるなら見えなくても気配で察知できるのだが、この少女の気配に全く気付くことができなかった。それに機関では北高の生徒、教師などの関係者は身元も含めて全て調査しているのだ。しかしこの少女は北高の女子制服を着ているが、何処の誰かなのか全くの不明だった。
僕がどうするかと次の行動に移るより早く、少女は対話に適した位置まで笑顔を保ちながら近づいてきた。

「・・・」

正体不明な女の子は黙ったまま未だ笑顔のままこちらを見ている。正直このままその表情で眺められるのは気持ちが悪い。

「あの、どちら様でしょうか?以前お会いしたでしょうか?」

そう言うと、ようやく開け放たれたその唇は先程の微笑ましいものとは程遠く、悪事を働く主の如く歪んで笑ったように見えた。

「先程は ゛無駄骨゛ 御苦労様でした。徒労で可哀想ですが」

「はい?」

5秒間、場の空気が止まった気がした。無駄骨?この子は何を言ってる?・・・待て。この子は僕が先程まで行っていたことを何故知ってるのだ?

「自分の認識の領域外まで達したので混乱が生じたようですね。まあ、致し方ありませんね。すべては私たちの涼宮さんによって引き起こされたことですから」

「・・・」

この子の言うとおり、全くの領域から外れたもので、ただ呆然とするしかなかった。あまりの衝撃的な出来事で次の言葉を発することができないのだ。と同時に目の前の少女に今まで遭ったことのない恐怖を感じた。この人物は、明らかに涼宮さんについて知っている。機関が現在調査中で、彼女の原因不明の不調についても、何故赤の他人の少女がそのような重大な事を知っているのか。それだけならまだいい。今その子は、゛私たちの゛ 涼宮さんによって…と言った。゛私たちの゛・・・?

「・・・貴女は、僕に何の用があるのですか?」

「いえ、特には何も。一度貴方に逢っておきたかったので今日は顔出しだけです。まあ、無駄な徒労をなるべく避けさせたかったからというのが本音ですがね」

再び最初の笑顔で話しており、少女に嘘ではないと感じることはできるが、それでも語る内容に実がない。やはり何を考えているのか分からない。それが僕の乱れた気持ちをさらに崩すこととなった。

「私の名は、゛一姫゛ と申します。また明日お会いしましょう。その時に貴方が知りたいことを話します。いや、知ってもらわなければこちらも困りますので」

そう言うと、゛一姫゛ と名乗った少女はそのまま後ろへ振り向いて右の曲がり角の細い路地に進んでいった。

「ちょっと・・・!!」

「やっとあなたに逢えて良かったです。それでは」

後を追いかけて曲がり角を確認したが、既に少女の姿はなかった。
僕は頭の整理が追いつかず、少女の名前の事やが最後に言った一言の意味に気付かないまま、ただ誰もいない路地を呆然と眺め続けた。

続く

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