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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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タイトルつけるの難しい・・・

↓の方でとらドラ!の会長こと狩野すみれSSを更新しました。主に会長視点で今までを振り返るという形で展開していきます。多分、次で終わるかもしれません。でも終わらないかもしれません(ぉ
見ていただけたら幸いです。(よろしければ意見も頂けたらなお嬉しいです)

前の日記でも語りましたが、死亡フラグというよりもむしろ死亡ルートに突入したと\(^o^)/
にもかかわらずSSを書いている暇はないはず。それなのに書いているのは・・・もうヤケですね(笑)

自棄(ヤケ)になって書いた。後悔はしていない。

なんだ、この痛々しい日記は(笑)
これじゃあ本当に同情されそうなので気分転換にニコニコ紹介


ランキングに上がった時から見ていますが、なんかとらドラ!好きの溜まり場的な動画になっているようなww 高須かっけええww


聞いたことはないですが、この曲は卑怯だ(感動を誘う意味で)www あと台詞入れるのもひどい(感動をs)ww


これはどうみてもMADですね、本当にa(ry このOPはすきだなぁ。CDはいつ発売されるのかしら?

SSのタイトルが思いつかない・・・。タイトル募集でもしようかしら(ぉ
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後悔と希望 前編

私は愚かだ。何をやってるんだとずっと己に問いかけた。
そんな時が高校時代、たった一度だけあった。
初めて自分の中でもやもやした気持ち悪い何かが渦巻き、自らを苛立たせた。
今でも忘れられないあの日のことだ。


後悔は・・・・していないつもりだった。


始まりは、高校二年の春。鮮やかに咲き始めた桜を祝うかの如く澄み切った青天のあの日だ。
私は毎年恒例の新入生一本釣りを行うために、校内をウロウロしていた。すると、階段の踊り場の方から勇ましい男子の叫び声が聞こえた。隠れてその様子を見てみると、眼鏡をかけた見かけない男子と一般女子よりも一回りも二回りも小さい女子がいた。多分新入生だろう。

「いい! 噂どおりだ! そのストレートな所に惚れた!」

その様子から察するに、眼鏡の男子の告白といったところか。
男子の方が叫んだ途端、西洋人形の如く小柄な女子は鬱陶しそうな表情をしながら男子に右フックをかました。その容姿に似合わぬ腕っ節をもって相手を屈服させ、猛々しくその場を去っていった。
男子はしばらく苦しそうにうごめいていたが、やがて溜息混じりの、憂鬱感の浮かぶ顔で一段目の階段に腰を掛けた。
――こいつは真性の 『馬鹿』 だな・・・私ははっきりそう思った。そりゃあ近づいたら殺すよ? と焦燥感が高まりまくっている奴に変に行動を起こしたらあのような結果になるわな。
だが、しかし面白い奴でもあると思った。今まで今年入学した一年次どもを見てきたが、ここまで威勢がよく、ここまで 『馬鹿』 になれる野郎は初めて見た。まあ先程告白した女の方が勇ましかったことは伏せておくが。
私は迷わなかった。今年度の有望な人材だと、確信をもって生徒会の上級生にも自慢できるくらい。

「おい、そこの新入生!」

男子は振り向き、阿呆みたいに口を開けたまま私を見つめている。私は言葉を続ける。

「先程の一部始終を見させてもらったぞ。ふられたみたいだな? 大丈夫、長い高校生活色々な事がある。そう、まだ始まったばかりだ! 私について来い! どっさりとある事務仕事で多忙にさせお前を立ち直らせてやる! 言っとくが、お前に拒否権はないからな!」

呆然として動かない一年男子の左腕を引っ張りながら生徒会に連行させた。男子の方は未だ何が何やらよく分からないような顔をして、流れるままに入部届けの印を押していた。


これが、北村祐作との初めての出会いだった。


その年で入部させた一年は限りなく少なかったが、北村は同学年は勿論、上級生にも劣らぬ事務処理能力を持って庶務の仕事をこなし、かつソフトボール部の活動も兼ねていた。やはり私の目に狂いはなかった。こいつはできる奴だったのだ。ただ、一つ気になる部分を除いては。

これは夏休みのある日の生徒会の集まりの話だ。
この日は本来午前中に集まるつもりだったが、北村がソフトボール部で練習があるので午後に日程をスライドされた。
北村が私たちと合流した後、暑さの和らぐ時刻でのこと。

「副会長すみません、この部分はどうすればよろしいでしょうか?」

「ふむ、どれみせて・・・っくせえ! てめえ、北村妙に汗臭えじゃねえか!? その状態で生徒会室にいるとはいい度胸してんじゃねえか?」

「え・・あ、すみません、部活を途中で抜けてきたもんで」

「いい訳は聞きたくねえ。さっさとシャワー浴びてきやがれ! 臭くて鼻が折れそうなんだよ!」

「わ、分かりました!今すぐ浴びてきます!」

「さっさと行ってきやがれ! ・・・てここで脱ぐな!」

「え、でもその方がシャワー浴びるときに楽で」

「てめえは・・・ほんとに真性の 『馬鹿』 だな!」

言葉どおりの意味だ。北村は、本当に馬鹿・・というよりもむしろ天然に近いと言ってもよいかもしれない。暑くなると、生徒会室で女子がいても気にせずYシャツを脱いで半裸状態になるし、6月にあった生徒会会議では三年の女子の先輩に 「すいません、先輩がトイレに行きたそうなので中断したほうが良いのでは?」 と色んな意味で空気の読めない発言をしたり、とにかくこいつは正直すぎるのだ。


それが私は快く思わなかった。
北村は・・・そのままではいけないのだ。


しばらくして、北村は非常に爽やかな表情をして戻ってきた。先程の自らの汗でベトベトになっていた体が嘘のように涼しげになっている。

「あれ、他の人たちは?」

「他の同級生や上級生は私が少しばかり席を外してもらうように頼んでおいた。北村、お前に話がある」

「俺に・・ですか?」

「ああ、知っていると思うが10月には生徒会長立候補選挙があってな。私はそれに立候補する予定だ。その際に副会長は生徒会長が任命することができるのだが、」

「副会長には、お前を任命しようと思っている」

「え・・・?」

北村は丸い目を見開いて、小さく口を開けたまま呆然としていた。その顔で思わず笑ってしまいそうになるのを必死に抑える。

「言っとくが、一切の反論は認めないぞ? 副会長の業務内容なら教えてやってもいいがな」

「本当に・・・俺でよろしいのですか?」

「しつこい奴だな!お前は黙って私の後についてくればいいんだよ!」

北村は呆然とした顔から最近咲き始めたひまわりの様に満面の笑みを浮かべて、起立、上半身をほぼ正確に45度前方に傾倒させる最敬礼を行い、 「ありがとうございます!」 と相変わらず威勢のいい声を発した。

私の話を聞いていた時の北村の瞳にはこれからの希望に胸を躍らせるような輝きが見えた気がして、私はそれがとても喜ばしいことだった。何故なら、彼の表情が拒絶等の反応を示すことに、自分自身で恐怖を感じていたからだ。何故恐怖を感じたのか分からなかった。多分、有望な人材が年々減っている中で見つけた宝を無くすことがそういう感情を植え付けたのだ、と思った。


その時までは、そう自分に言い聞かせていた。


「その話はとりあえず置いとこうか。もう一つ私がお前に物申したいことがある」

「・・・」

返事がない。もう一度呼んだがやはり返事がない。まるで時間が止まったかのように45度のお辞儀を保ったままピクリとも動かない。・・こいつまさか最敬礼しながら本当に死んでいるわけじゃないよな? いや、北村なら有り得ることだから余計に怖い。少々手荒だが、ずっとこのままだとこっちが困るからこの方法で起こしてやろうか。

「北村・・・おい、北村・・・・・いい加減に起 ・ き ・ ろ!!!!!!!」

「・・・うぐっ!!!」

腹部目掛けてアッパーカットを容赦なく思い切り打ちこんでやった。北村は綺麗に円を描きながら吹き飛んで勢いよくそのまま床に落ちていった。

「いたた・・・・ っは !! 俺は一体何を !?」

「いいからさっさと起きやがれ!話を先に進めなくてイライラしてんだよ!」

打ち込まれて立ち上がれない北村を尻目に、私は先程から言いたくてうずうずしていたことをマシンガンの如く標的に撃ちまくってやった。

「てめえの耳をよくかっぽじって聞けよ? お前は自分の性格に対して一度でも考えた事があるか? ・・・無いようだから教えてやる。お前は正直言って行動 ・ 言動ともにバカなんだよ!バカすぎるんだ!それのせいでどれだけ仕事に支障をきたしてんだ? もっと冷静沈着にあらゆる角度から物事を捉えることを考えろ! それができねえんだったらお前は絶対将来後悔するぞ!?」

私流マシンガントークを乱れ打ちしたためか、北村は再び小さく開いた口が塞がらない呆然とした状態で聞いていた。そんな状態にも気にも留めず、私は北村にこう付け加えた。

「それだけだ。私が言ったことをもっと冷静に、賢くなって考えてみろ。私のように・・・な」

それだけ言って、私はあらかじめ教科書や筆箱、生徒会の書類を詰めておいた鞄を手に取り、席を立つ。

「今の話。忘れんじゃないぞ? 私は、お前の事を信じてるからな」

いまだに呆然としている北村に 「じゃあな。残りの仕事頑張れよ」 と一言つけて、生徒会室を後にした。
――北村は、もっと高みを目指さなくてはならない。こいつは何処までもいけると思った。ならば、こいつの馬鹿で、正直な部分を私が改善して導いてやろう。でなければ、上級生が認めることもないし、同級生や下級生がついていくことは殆どない。周りが認めないのならば、私がどんな手を使ってでもこいつを周りから認められるぐらいにこきを使ってやろう。
私は、北村をあの人に胸を張って自慢できるような存在になってほしい。私たちの英雄みたいに。会長立候補は以前から決めていたが、副会長任命はあいつが、北村が入部したときに決めたのだから。
さて、もう少し使い物になってあいつの性格が改善されてきたら、私の夢でも語ってやろうかな。あれは今のところ家族、先生の他にはあの人しか教えていないからな。


それまで・・・私が納得できるぐらいにはなれよ。
北村。


続く

・・・あれ?

最近、というか五日ぐらい、前から気付いたこと。
現在卒業論文を製作しているわけですが、卒業論文を未だ終わっていなく、かつ就職活動もやっていなかったわけではないのですが未だ内定をもらっていなく、まず卒業論文を先に終わらせなくていけないわけです。しかし、現在既に二月の中旬。卒業論文の提出期限は三月初め。

・・・あれれ?就活してる暇なくね?;

ある程度実験の結果が出たら就活するつもりでしたが、それでも就活している途中で大学に戻って卒論の続きをしなくてはならないわけで、実質、就活できる期間が中途半端になるわけで、つまり何が言いたいのかというと。

新卒採用 \(^o^)/ かも

正直現在出ている求人の数も限りなく少なく、多分既卒採用を目指す方向になるかもしれません。

これ・・死亡フラグじゃね? 新卒でも厳しいのに将来の不安バリバリじゃあありませんか?


…そういうわけで、現在、憂鬱度MAX & ふて寝状態です。何のやる気もしません。
でも明日はなんとかしなくちゃな・・・

今日はこれで失礼します。なんだこの日記・・・。

\(^o^)/←は済んだかも

卒業論文の発表を終え、試験で卒業に必要な単位も取得し、あとは卒論を完成させるだけになりました。まあ、ここからが本番なんですが。卒論終えても就職活動をしなければならなく、今の時期を逃せば中途採用を目指さざるを得ないので、何とか二月の中頃には終わらせなければです。俺はまだスタートラインにすら立っていない・・・。

・・と、今までちょこちょこと書き続けてたSSを↓に載せました。今までで一番長くなったのではないか?長ければ良いわけではないですが、もしよろしければどうぞご覧ください(_ _) ちなみに内容は最初に登場したあの子が再び登場します。長編もこれを終えてやっと後編になります。掲載するのやっぱ遅すぎるだろうか?

空いた時間に見た面白かったニコニコ







オワタソング集wwwとりあえず載せたのはネタです。決して本気で\(^0^)/になったわけではないのであしからず。しかしアイマスは初めて見るけど結構クオリティ高いな・・・

幕間 キョンと 『アイツ』

9月は日本では旧暦9月を長月(ながつき)と呼んでいることは学校で行っている奴なら誰もが知っている。 しかし、グレゴリオ暦で年の第9の月にあたり、30日ある・・・ということを皆知っているかといえばそうともいえない(グレゴリオという人物が誰?と言うやつはまずググれ)。親や教師に授業以外の話で教えられるか、あとは友達や本、テレビなどの情報源から自分で得るしかない。さらに詳しい人ならば、長月の由来は、夜長月の略であるとする説が最も有力であり、その他の名称として寝覚月などがある、ということも知っているはずである。
その名の通り、日没の時間帯が長くなることからつけられた名称であるが、何故寝覚月といわれるのだろうか。

俺は、こう予想する。闇に閉ざされる時間が長くなった分寝る時間が長くなり、それと同時に夢を見る時間帯も長くなってしまう。するとどうなると思う?悪い夢を見てうなされて起きるんだ。そして体中からどっと汗が噴き出る。それを何度でも繰り返すんだ。もしくはこうも考えられないだろうか?ものすごくリアリティーのある夢を見て目が覚めたら、その夢で起きたことが現実として起きてしまった。・・・なーんてな。

自分で言っといてアレだが、どれだけ小中学生的な想像力なのかと自分自身が可哀想に思ってしまう。

だがそれもしょうがない。このような低能な妄想を働かせてしまうのも、夏真っ只中の夢の中で出会ったアイツのことを思い出してしまったからだろう。
あの日以来、あいつが夢の中に出ることは無くなったが、現在に至るまでの間ずっと忘れることはなかった。むしろその時のことを鮮明に覚えているぐらいだ。それぐらいアイツは、とてもとても綺麗で、可愛くて・・・魅力的だった。正直ハルヒよりも上だと思う。
何よりも、夢が終わる最後にアイツがみせたあの悲しそうな表情が俺の心に引っ掛かっていた。何故あんな顔をするんだ? 俺が何をしたっていうんだ?

このように非常に複雑な気分で俺は文芸部室へと足を運ぶ。覗かれるという警戒心が去年の半分以上薄まっている朝比奈さんのために、いつものようにノックを二回する。・・・返事が無い。戸を開けてみると、中には誰もいなかった。中に入ると、中央のテーブルの上に置手紙があった。

「今日は用事があるのでお先に失礼します。もし団長様以外がご覧になられましたらご報告お願いします。 古泉一樹」

部活を休むのにわざわざ部室まで言いに来るのも律儀だというのに、誰もいない時には置手紙を残しているところがこいつの性格を象徴しているな。さすがイエスマン、団長に忠実で御苦労・・・と言いたいところだが、この置手紙を確認したところで嫌な予感がした。
というのも、古泉が休んだのは今日に限ったことではなく新学期が始まってから、更に詳細を述べればハルヒが突然体調を崩したのと同時に、例のバイトを再開してから今日に至るまでずっと部活に出てきていないのだ。春に、誘拐犯の超能力女やガラの悪い未来人、存在感が皆無の日本人形のような女、それに佐々木を含めた大変大きな騒動があったのだが、それ以降はずっとハルヒの状態も安定していたらしく、バイトの方も全くと言っていいほどなくなっていた。
ハルヒがいなくなるのに加えて、面白いレトロなボードゲームがあるので一緒に遊びませんかと誘ってくるニヤケ面の野郎も、このように連日バイトの嵐で部室にすら来なくなり、我らがマスコットキャラの朝比奈さんは来年の受験があるから忙しくなって来れなくなり、あのお茶が飲めなくなったのはまことに残念なことであるが、重要なとこはそこではない。
あの長門までもが部室にいることが日に日に減ってきているのだ。普通なら文芸部室かコンピュータ研部長氏のところでパソコンをいじっていると予想するだろうが、本当にそうなのだろうか? まずあいつが部長氏のところに行っても必ず文芸部室に帰ってくるのに、最近は最初から最後まで全く姿を現さないし、一度コンピュータ研に行ってきたのだがそこには長門の姿がなかった。あいつが文芸部室でいつものように本を読んでいるという日常が崩れたときは、いつもろくでもないことが起きているのだ。それを考えればこれから何が起きるかは容易に想像できる。

そう、久々の異常事態だ。

そうでなくても、ハルヒが一日でも部活を休む事自体が地球が温暖な気候から一転、氷河期となる天変地異が起こるぐらいあり得ないことなのに、それが一週間続き、今日は学校自体休んだ。しかも俺以外の団員まで来なくなったとすれば、これは佐々木の時以上に厄介な事件かもしれない。既に俺らの中で危害が及んでいる可能性が非常に高いからな。もしかしたらあの手を使わなければいけないかもしれないが、あれは最終手段だ。できれば使いたくない。

だからこそ、それ以外では自分のできることなんて限られているからいつものようにあのイエスマンや長門に頼んでしまう。できればあまり頼りたくないのだが、特に長門には負担になる事はなるべくかけたくない。昨年のようにあいつを苦しめたくはないのだ。

下校の時刻まで誰かが来るのを待っていたが、結局誰も来なかったので妙に心細い気持ちになりながら部室を後にする。やはり朝比奈さんも来なかったな、あの雁がね入りのお茶を飲めたらこの気分も軽く吹っ飛んでいたのだがしょうがない。哀れだな、俺。

この後は何事もなく、日が短くなるのが早くなった薄暗い道を坦々と歩き家へ到達、着替えて夕飯、風呂へ入り妹に宿題を手伝うようせがまれ、仕方なく三教科ぐらい見てやり今日一日はこれで終了した。最後に明日は朝のHR前には古泉か長門の教室に行き、ハルヒの件について聞こうと予定を立て、寝床に付いた。

いや、この日はこれで最後ではなかったな。まだ続きがあったんだっけな。













・・・? なんだ、この違和感は? これは、俺が知っている感覚だ。
以前にも似たようなものを感じた覚えがある。辺りが仄暗い闇に包まれていて、なんだか懐かしい感じの夢。・・・そうだ、『アイツ』だ。アイツと会った時の感覚だ。

俺は歩き出そうとした。だが、体が全く動かない。上肢、下肢全てをバタつかせようとするが脳の命令に体が反応してくれない。
金縛りのように動けなくなっている時、辺りの暗闇がだんだん濃くなっていくことに気づいた。・・待て、またこの夢が終わってしまうのか? 折角またアイツに会えると思ったのに?
そう思っている間にも真の暗闇が刻々と進行していく。ついには俺の目の前まで暗闇が迫ってきていた。

頼む!一寸でも構わない!アイツに会わせてくれ!最後に妙に悲しそうな顔をした、アイツに!!

その願いもむなしく、俺の周り全てが暗闇に包まれ、俺の意識はとんだ。













「うわぁ!!!」

俺は勢いよく布団からのけ反り起きた。いつもと変わらない俺の部屋。違うのは、まだ夜中だということだ。
心臓がバクバクしているのを深呼吸をして落ち着かせようとするが、まだ息が切れて苦しい。
悪夢を見てた気分だ・・・と寿命が半分縮んだぐらいの疲労感を感じながら、再び布団の中に潜り込んだ。

ふと、俺が再び眠りに就こうとした時に、何か布に包まれた 『なにか』 が俺の肩に当たった。・・・俺、人形なんて持っていなかったよな? ここで某おもちゃ会社の40周年を迎えた等身大の人形が出てくるというオチではないよな? もしそうなら日本人形の髪が突然伸びるだとか、机やイスなどがひとりでに空中で飛んでいるといった下手な心霊現象以上にビビるぞ。

俺は臆する気持ちを抑えその 『なにか』 に手を伸ばす。そちらの方に目を通すが、辺りの暗さにまだ慣れないためかそれが何かは分からない。伸ばした先で何かを触った。それは布に包まれた何かではないがサラサラとしたロープのようだった。

・・・髪? しかも束にしてある?
それを思い切って掴んでみた。

「痛てぇ!何しやが・・・?」

声は女のものだった。何で俺の隣にいるのかわからんが、人の部屋に侵入して俺も黙っているわけにはいかない。何か言いかけて止まっているようだがこれは好都合だ。

「誰か知らんが俺の部屋に何の・・・用・・だ?」

俺は素早く部屋のヒモ式電気をつけ相手の確認をした。侵入者かと思われる相手をみてしばらく呆然とした。

目の前には、夢の中にいた 『アイツ』 が、同じように口をポカンと開けたまま呆然としていた。
『アイツ』は夢の中で出てきた格好そのものだった。北高の冬用の制服にカーディガン、背丈が何寸も低く、相変わらず俺の理想に合ったポニーテールに仕上げている。

しばらく沈黙が続くと、妹がキョンく~んと扉をノックする音が聞こえたので俺は急いで 『アイツ』 を布団に潜らせた。『アイツ』 も焦りながら布団に潜り込む。

「キョンく~ん、どうしたの?すごい声が聞こえてきたけど」

「い、いや悪い夢を見て思わず叫んでしまったみたいなんだ。大丈夫だよ」

「ふ~ん。朝はちゃんと起きなきゃだめですよ~?」

「わかったよ。すまんな」

妹が自分の部屋へ戻ることを確認してから、ホッと一息をつく。

「・・・」

「・・・」

再び沈黙が部屋全体を支配する。なんとも気まずい空気だ。何から声をかければいいか全くわからん。正直頭の整理がついていない。
これは夢じゃないよな?しかしそれを説明するには目の前にいる、しかめっ面な顔をしている女をどう説明するんだ?
俺は確かに彼女に会えるのを望んでいたのかもしれない。また夢の中で出会えたらいいなと。しかし、実際に望んでいたことが叶ったのはいいが、これからどうすればいいのだ? しかも夢じゃない現実の世界でだ。

話しかける? 何を?

「なんで・・・なんで・・・俺がここにいるんだ・・?俺は・・・」

ベットで布団に丸々と包まれながら小さい声でボソボソとそれだけを繰り返す。彼女にも何が起きているのかまだ混乱して理解できていないようだ。

「やれやれ・・・」

佐々木の時以来発していなかった言葉を漏らしつつ、押し入れに余分にしまってある布団を取り出し、部屋のところに敷く。

「とりあえずお前はベットで寝てろ。一睡したらさすがに落ち着くだろ。俺もお前に聞きたいことがたくさんあるしな」

確かにこんな突拍子のないことで彼女に出会ってしまったが、それでも自分の望んでいたことが叶ったのだ。こいつが何者なのかとか何故夢に出てきたのかとかそんなことは今はどうでもいいんだ。

「ああ・・・」

弱気な声で返事をした彼女だが、数分経つと、すぅーすぅー音を立ててすっかり寝てしまった。正直いってその寝息がたまらなく・・・可愛い。その音が俺の耳に嫌というほど入ってくるので必死でその音をかき消すように彼女に背を向けてもがいたあげく、結局一睡もできなかった。いやあ、自分でも大したもんだと褒めてあげたいところだ。普通なら男の部屋に無防備な状態な女性がいるだけでもヤバいのに、同じ部屋で寝床を共にするなんて男なら絶対我慢できない状況だろう。以前、誰かに朴念仁と言われた記憶があるが、そう言われても仕方がない気もする。

次の日の朝。眼の下の隈を擦りながら、俺は彼女とともに、隣町の中でも商店街など買い物に利用されるためにいつも大勢の人で賑わっている区画に来ていた。コンビニでパンを一個買って彼女に食わせてから雑貨店や書店で立ち読みしたりした。
何故そのような状況になったのかというと、昨夜に出会った彼女のためである。俺の部屋にずっと滞在させるわけにはいかないし、学校に連れてきても教師に捕まったらうまく言い訳ができるかどうかわからない。一人にさせられないのは言うまでもない。よって最終的に人目を気にせず隠れることができる場所としたら、店が多いこの区画だと結論付けた。

そのために、朝、彼女を外に抜け出そうとしたのだが、それは容易なことではなかった。妹が俺の部屋に勝手に入ってくるのは規定事項で、しかも、いつも俺が寝ている場所には見知らぬ女が寝ているわけで、すなわちこの場面をどう切り抜けるかを考えなければいけないのだ。
まずはしばらく彼女に押し入れにでも隠れてもらい、俺はいつものように妹に起こされ、彼女には悪いが朝食をとって支度をし、妹とともに登校・・・と見せかけて忘れ物をしたと再び家に戻り、あとは親に注意して彼女を連れ出したというわけだ。朝比奈さん誘拐事件以来、こんな手の込んだ面倒なことをしていなかったからか、何度か冷や汗をかく場面があったが結果的には上手く彼女を外に連れ出したので結果オーライだろう。

暇を潰して大分時間が過ぎ、昼飯時を過ぎた頃に俺たちは駅前の喫茶店に来ていた。いつもSOS団で利用している店だ。そのいつも使用している一席で彼女はサンドウィッチランチを、俺はコーヒーを食していた。

「それじゃあ、本題に…」

「んぐ、んぐ」

彼女は今この喫茶店お勧めセットメニューのサンドウィッチを、小さな口を一生懸命動かしながら運んでいる。よほどおなかが減っていたのだろうか、異様に口に運ぶスピードが速いのは気のせいだろうか。小さい口のせいか、なかなか減らないが。

「んぐ・・ん? なんか言ったか?」

「いや、何でもない。続けてくれ」

「?? ああ?」

彼女は疑問に思いながらも、再びサンドウィッチを口に運んだ。とりあえず話をするのは相手方が食い終わるのを待ってからでもいいだろう、俺だって空気ぐらいは読むさ。
それにしても、夜中では突然の出来事だったもんで触れていなかったが、何故北高の制服を着ているんだ? 確か、夢の中でも同じような格好だった気がするが、最近は北高制服のコスプレが流行っているのか?

「んぐ・・・昨日から言いたかったんだが、何でお前がここにいるんだ?」

「あ?」

彼女は率直に、かつとてもシンプルにわかりやすい質問をした。したのはいいが、それは俺の台詞だぞ?なんたって、突然俺の目の前に現れたのはお前なのだからな。ここでお前がその台詞を口にするのはナンセンスだと思うが?

「そんなはずはない。ハルヒコの暴走が起こったと長門が言って、今いる世界と入れ替わるはずだからお前やその他の団員がいることはおかしいんだよ?」

??? 何を言い出すんだ? 今いる世界と入れ替わる? 俺たちがいることがおかしい? どういうことだ? ってちょっと待て、ハルヒコって誰だ? 似たような名前の奴ならハルヒしか知らないぞ?

「あ、そうか、お前たちはまだ知らなかったというより・・・知ることがないはずだったんだな」

知ることがなかったって・・。頼むから今何が起きているのか教えてくれないか? これ以上知らないことが多いのは気持ち悪い。
俺が頼み込むと、彼女は真剣な顔つきになって話を続けた。

「わかった。言っとくが、今から言うことは全部、正真正銘現実に起こっていることだ。信じられないかもしれないが、どうか真面目に聞いてほしい」

「わかった」

「まず説明しなければいけないが、お前が住んでいる世界は言うまでもないが、通常の世界だ。それとは別に、その世界とは別の世界が存在する。それが俺たちが住んでいる世界・・・お前たちが住んでいる世界のコピーみたいなものだ」

コピー、というと長門が以前暴走して起こった世界改変みたいなものか?あの時は元の世界の長門や朝比奈さん(大) の助けがなければあの世界で一生を過ごさなければならなかったが。

「いや、その時と似ているが本質はまったく異なる。そもそもの発端は、お前の方の団長さんが原因だからな」

そうか、俺の方の団長が原因・・・てちょっとストップ!何でお前が俺たちの事を知ってるんだ? さっきも長門の事を言ってたし。

「だから言ったろ? 俺たちの住んでいる世界はコピーのようなものだって。そのまんまだよ。さっき言ったハルヒコがあんたの団長の性別が反転したようなものだ。つまり・・・性転換の世界と言った方がいいな」

つまりハルヒの男バージョンってことだよな? ということは、長門や朝比奈さんまで男と化しているということか。なんとも奇妙な世界だな。
ん? 待てよ、ということは俺の女バージョンも存在しているんだよな? どんな奴なんだろうな? まあどうせパッと見、不細工だろうけどな、ははは。

「・・・」

俺が薄ら笑いしていると、彼女は下を向いてプルプルと体を震わせていた。
顔を覗き込むと、何故か顔を真っ赤に染めている。何か俺変な事を言ったか?

「・・悪かったな」

「え」

「不細工で・・・悪かったな!」

え?
















えええええええええええええええええ!?

「お、おま、お前が!まさか!?」

「そうだよ!前にも言ったじゃないか!『俺』が『お前』だって!」

今世紀最大級に驚愕しただろう、今俺の目の前にいる女が、ポニーテールの女が、俺自身の女バージョンだとは・・・。今まで長門や古泉、朝比奈さん (むしろ朝比奈さん(大)か) に目を疑うような非日常を突きつけられて習慣化したはずだと思ったが、今ある非日常を把握して自分の考えはまだまだ甘かったことに気付かされた。昨日彼女を可愛いなどと言ってしまったが、撤回してもよろしいだろうか?マジで俺自身が恥ずかしいし、自分自身に惚れたなんてナルシストの何者でもない。というかお前もそっぽを向いて真っ赤な顔をして恥ずかしそうな顔をしないでくれ。まるで俺が悪・・いや俺が悪いんだな。

「いや、あ・・・すまなかった」

「・・・謝らなくていい。分からなかったのだからいいよ。それよりも、話を進めよう」

「そういや世界が入れ替わるってさっき言ってたよな? あれはどういうことなんだ? 」

「ああ、一番重要なところがそこだな。さっきも言ったとおり、発端はお前たちの世界の団長が引き起こしたんだが、何か覚えはないか?」

何か覚えがあるかと聞かれても、ここ最近は本当に平和な日々だったから特別変ったことなんてなかったぞ?
そういえば夏休みが過ぎた日にハルヒが自分が男になったらどうなるかという話をし始めて、そこから他の奴が性転換したら面白いかもという話題に発展した記憶があるな。でもその話もその日限りであまり関係ないか。

「それだ」

確信めいた眼で彼女が断言した。

「お前たちの団長は夏休み前から、みんなが性転換した世界があったらどんなに面白いのだろうと胸を躍らせていたのは目にみえている。さすが、うちの団長様と同一だな」

「ちょっと待て、確かにハルヒが夏休み以前にもそのような事を考えていたかもしれないのは認めるが、だからといってごく最近になって俺たちに話したことがそのまま原因になるのか? それにあいつが自分のいる世界が変わってしまえばいいなんて考えるはずがないのは俺が断言してやる」

その通り。あいつがそのようなことを願うはずがないのは、佐々木の事件以来の平和な日々を振り返れば一目瞭然であり、俺だけでなく長門も、朝比奈さんも、古泉も口を揃えて同じことを言うと信じているのだ。

「そうだ、お前の方の団長は原因を作った奴にすぎない。世界を入れ替えるという既知外めいたことを引き起こす奴は別にいるんだ」

それは・・・誰なんだ?

「さて、一体誰だろうな?」

彼女はニヤリと自虐めいた笑みを浮かべ、何故だか強く歯を食いしばっているようだった。
そんな様子を見、俺は大体予想がついてしまった。

「もしかして、お前んとこの、団長さんか?」

「そうだよ。よくわかったな」

そう言うと、とても憂鬱そうに、額に手をつけながら溜息をついた。改めて、俺自身を鏡で見ている気がしたのは何故だろうか。

「自分がこのまま後ろで隠れているのが許せないんだとよ。元の奴の野望が平たいものになるのならこの俺様が世界を大いに盛り上げてやる! なんて言いやがった。どこまであいつは馬鹿なんだよ」

こいつもこいつで団長の横暴さに苦労してるんだな。俺の性転換ながら、同情してしまう。
ん?今気付いたが、こんな悠長に話をしてる場合ではないのではないか?お前がこの世界にいる様子だともう世界が入れ替わっているんじゃないのか?

「それはそうなのだが・・状況が少し異なるみたいなんだ」

「どんなふうにだ?」

「俺らの世界がお前たちの世界を乗っ取ったら、お前たちの存在そのものが消滅する・・・はずなんだが、実際お前はここにいる」

だったら、まだ世界はそのままなんじゃないのか?

「いや、それだと俺がこの世界にいる意味がよく分からん。前だって、お前の夢の中でしか出れなかったし・・・ん?まてよ?」

そういうと彼女は腕を組んで何やら考え事をしている。腕組みポーズから彫刻家として有名なオーギュスト・ロダンの作品 「考える人」 の如く右手の甲に顎を当てるポーズに変えているが、そんなポーズをとって手首が痛くならないのだろうか?

「・・・お前以外の、他の仲間は今どうしてる?」

俺以外の他の仲間。朝比奈さんや長門、古泉の事だろうか? 俺はハルヒが学校を休んだ時からこの3人が同時に部活に来なくなったことをわかりやすく、かつ簡潔に伝えた。
俺の話を聞き終わると彼女は再び腕を組み始めた。そして何も言わず立ち上がり、早足で外に出ようとしたので慌てて呼び止めた。

「おい、ちょっと待て!」

「・・・行くぞ。お前の・・いや、俺たちの高校に」

「俺たちの・・・て何故今学校に行かなければならないんだ?誰にも会わないためにサボったのに」

「説明は後だ、とにかく行くぞ」

そう言いながらそのまま外に出てしまったので、俺は会計を素早く済ませて彼女の後を追った。
不安という二文字がくっきり浮かんでみえる、彼女の背中を凝視しながら。

続く

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