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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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後悔と希望 中編その1

「Hey ! A violet ! A violet ! Get up !!!!」

甲高い声で、目が覚めた。いつの間にか寝てしまったようだ。
目の前には、この国で初めて友人となった奴が少し怒ったような顔で私を見ていた。ちなみにこいつの名はマリーという。

「A violet ! 貴女寝過ぎね! さっきから何度も呼んでるのに全然起きないからもう夕方になっちゃったじゃない!? 」

「・・やっべー。いつの間にか寝ちまったか。また勉強進めなかったわ・・・。ま、それは何とかなるからいいんだが。てめえ、いいかげんにその名で呼ぶのはやめろ」

「えー? 別にいいじゃない? 花の名からつけられたんでしょう? 良い名前だと思うわよ?」

今いる場所はアメリカのとある有名な大学の図書館で、私とマリーはいつもここで決まって勉強していた。この図書館は、州の中でも上位を争うぐらい巨大な仕様になっていて大学生だけでなく一般市民も利用している。今日も高卒の資格を取るために通信学習をし、それから大学で講義を受けてから図書館で自主学習をしていたのだが・・・。

「それはそうかもしれないが、私は Sumire. と呼んでくれと一番最初にいったはずだがな? それに私は花の良さなんて一欠けらも分からないんだからぶっちゃけどうでもいいんだよ」

「そう、それは残念だわ。素晴らしいと思ったのに。あと言っておくけど、今日はずっとあの窓側の方を見ながらうとうとしていたわよ?最近寝不足じゃないの?」

「ああ、そうなのか・・・。」


――またか。


私は呆れたように胸の内で呟いた。・・何に対してだって?いや、正直言って本当に自虐的と言っていいほど自分自身を罵りたくなるような内容なのだ。
まだ正式に進学したわけではないのだが、そのような事は言い訳できない。去年の10月から既に一年は経つというのに。

それなのに・・・このありさまは何だ?


――狩野すみれ、お前は何をやってるんだ? お前はこんなところまで来て怠惰を貪りに来たわけではないだろう? エンジニアとしてこの世界で誰も見ることができなかったものを見るために留学したのだろう?

「まあ大体想像つくわ。大方自国で何か後悔した、もしくはとても大好きでやりたかったけど、結局やることができなかった出来事があったんでしょう?」

「・・・」

「例えば・・・恋の病とか・・」

私はペラペラ話すマリーの目をじっと凝視していると、マリーは軽く笑って 「ごめんごめん、冗談よ」 と軽く謝り、申し訳なさそうに「そろそろ私ん家に帰ろうか?」 と話を進めた。

「っち・・勘づかれちまったか。ったく、何でいつもお前は勘だけは鋭いんだよ。白状するよ、その通りだ」

できるのならマリーに見せた自分自身の顔を鏡でも使って見てみたいものだ。

「・・・やっぱり。だって貴女の眺めていた方向、全部『西』の方角だったわよ?」

何で気付かれたかはこの際深くは考えないことにしているが、まさか無意識に行っていることを見抜いている奴がいたことには正直驚いた。ていうか私だってそのことに最近になって気付いたのにこの女はどこからその発想に至ったのか教えてほしいところだ。それと同時に、自分のことなのに他人よりも無知だと知らされたことが恥ずかしくなってきた。穴があったら入りたい気持ちだ。
マリー。私はこの女の家でホームステイして生活している。私がはじめてこいつの家に訪れた時から、こいつは無邪気に私と接していた。そしていまに至り、私とマリーはすっかり友人同士となった。私たちが知り合ってから大分経ちこいつの性格等が大体わかってきたのだが、とにかくこいつは勉強では殆どを私に教えてと聞いてくるのに、勘だけはどこの誰よりも鋭いのだ。
それでも今回勘付かれた件に関して言えば、しょうがないかもしれない。憂鬱感いっぱいの雰囲気を出していたのは私自身痛いほどに自覚していたのだから。

「そういえば貴女がホームステイで私の家に来てから一年近く経つけど、高校生活の事について何にも聞いてなかったわね。よければ貴女の彼氏のことと一緒にエピソードを聞きたいんだけど、」

「はぁ!? 何でそこまで話さなきゃなんないんだよ? 白状したんだからもういいだろ!? 早く帰ろうぜ?あと彼氏なんていねえよ!」

「ふ~ん、別に話さなくてもいいけど、明日大学に行ったらすみれが恋の病で悩んでいるって言って、どうしたらいいか分からないから助言を与えてくださいって教授に伝えてあげるけど?」

「~~~~~。・・・あーわかったよ。言えばいいんだろ、言えば」

お前、人の扱い慣れ過ぎじゃないか?さすがにお前のことが恐くなってきたぜ。何か弱みを握られたら逆らう自信がなくなっちまうよ。

「そーそー!それでいいの!貴女の事は全部お見通しなんだから!」

「はいはい、しょうがねえな・・・」

はしゃぐマリーをなだめ、わかったわかったとりあえず外へ出ような、と帰りながら話聞かせるからと身支度を済ませ、数人の司書以外誰もいない図書館を後にした。実はマリーの家はこの図書館から数十キロ先にあるため、毎日バスを利用して通っている。勿論今回も図書館の近くのバス停で 「早く話せ!」 と急かす女を 「バスの中でな」 と言いつつ、できるならこのまま無かった事にしようと密かに望みつつ、到着した日本の型と大差変わりない大きさのいつものバスに乗り、席を確保した。ここから一時間ぐらいかかるので、その間に隣に座っている女が眠ってくれれば良かったと思った。だが自分の考えが甘かったみたいで、座った途端に 「さて、話してもらうからね」 と全く諦めている様子など微塵もない様子に、さすがにもう白旗をあげるしかなかった。

「話せば少しは楽になるかもしれないじゃない? 私だって少しは貴女の助けになるんじゃないかと考えているのよ?」

本当にそう思っているのかは疑問だがな。ただ単に他人のそのような話が好きなだけじゃないか?

「はぁーわかったよ・・・乗り気じゃねえけど。・・・えーと、どこから話せばいいか。もー面倒くせえから高校入学から話すか」

大橋高校へ入学当時、入学後に即生徒会に入部したこと、当時の生徒会の連中は一部を除いて歯応えのない奴が多かった事、そんな状況に苛々したために度々私が全体を指揮することが多かったこと、さらに部員の一人がやらかした不祥事を揉み消すために夏休み中に偽装卒業写真を撮る合宿を行ったこと、そして当時の生徒会長を気になり・・・後に自分の気持ちを明かしたことまでを語った。

「ふ~ん。初めて会った時からこの子は凄いと思ったけど、高校でも相変わらずだったのね」

「ほっとけ」

「ということは、問題の相手はその元会長さん?」

「あ、いや・・・そうじゃないんだが」

そう。あいつに自分の気持ちを明かした時は・・・玉砕した。高校を卒業したら獣医になるために遠くの大学に行くからお前の気持ちは受け取れないと、はっきりと断られた。そしてそれを私は素直に受け取るしかできなかった。卒業式でも最後に話すこともなく。結局あいつは私を副会長に任命したままこの町を出て行ってしまった。涙の一粒も出てこなかった・・・そう覚えている。

「今思い出しても 「こいつ本当に私か?」 と疑いたくなるぐらい自分の性格が未熟だったと感じているよ。玉砕直後なんてどうしたと思うよ? 甘いものを一日何個も食って、それが一ヶ月もかかったんだぜ?」

「うわ~それは大変だったこと・・。ん?それじゃあ最近のメランコリーはどこから?」

「まあ、焦るな。まだ続きがある」

今までの話は私が高校一年の話。新学期が始まる頃には一年のころのショックも和らぎ本格的に生徒会を導いていこうと活気をつけていた時だった。
はっきり言ってしまうと、当時の生徒会のメンバーは私以外で積極的に盛り上げていこうとしていこうとする奴はあまりいなかった。皆楽な方向で運営しようとする輩ばかりで、それが私は面白くなかった。そういう状況なので、毎年恒例の新入生一本釣りでは何としても見込みのある者を見逃すわけにはいかなかった。
そしてこの視力測定不能の目にかけて探した結果・・・見事に大物を釣り上げたのだ。
こいつならもしかしたら自分の意志を継がせることができる・・・そんな奴だとはっきりと認識したのだ。
ここから先は、前回の回想の通りだ。
その一年後には常時不幸な少年と、自分の過剰な露出に気付かない天然すぎる私の妹という色々な意味で面白い人材が入ってきたことはとりあえずここでは割愛させていただく。

私が前回の話を言い終えると、マリーがクエスチョン・マークが頭上にあるかのような顔で、

「う~ん。話の内容からすると、貴女がハイスクール時代の二年目の始めに可愛い後輩が出てきました、とても期待しているぞ、これから頑張れよ。・・・て言っているようだけど・・・」

言いながらマリーは私の顔にゆっくりと近づきながら、意地悪そうな顔に変化し、

「・・・まだ、続きあるでしょ。Su・mi・re・さ・ん?」

「んなっ!?」

「だって、綺麗すぎるんじゃない?私は、『恋の病』 について聞いたのよ?確かに今話したことは嘘ではない。本心だというのは実感したわ。ただ、それで終わりなわけはないわよね?」

「・・・」

「多分、私の想像だけど、本当の核心はその後の話」

「・・・」

私はただ沈黙するしかなかった。正直言えば、その話で納得していれば良かったと思っていたことをこいつは完全に見破っていたのだ。言葉も出なかった。

「・・恐いの?その時の記憶を掘り返されることが?」

「・・・!?」

本当にこいつは私の内側に手を掛けてくれるな。ギュッと絞られるように苦しい上に、針の様なものでチクチク刺しやがるから苦しいってもんじゃ表現が足りねぇくらいなのによ。
しかし、こいつ、マリーの言う事に反論できないでいる自分が言っても説得力の欠片もないことも十二分に分かっている。強がりなんて誰にだってできることぐらいな。
つまり、私は 『臆病者』 なのだ。そのような体験談を面白おかしく語ることもできず、かといってそれについて悩む自分への解決策などを見つけることが出来ず、周りにも抑え込んで溜めてしまっている。
そういえば・・・あの時もそうだったな。あの誰よりも闘争心むき出しのちび女が私に対して言った言葉。あいつのことは、今でも甘ちゃんだと思っているし、あの正直すぎる性格が私は大嫌いだ。ただ、それでも思い出さずにはいられない・・・

『なにが、なにが!躾だよ!あんたはただの 『臆病者』 だ!傷つくのも傷つけるのもあんたは怖いんだ!そのあんたの臆病さが、卑怯さが、北村君を傷つけたんだ!許さない!絶対に許さない!』

『臆病者!卑怯者!自分の心に向き合う事も出来ない弱虫!』

『あんたよりはマシだ逃亡犯!言ってみろ!北村くんの気持ちを受け入れないなら、おまえなんか嫌いだって、言ってみろ!』

・・・そうだ。私は『臆病者』だ。『卑怯者』だ。『弱虫』だ。『逃亡犯』だ。こういう風に言われて泣き言しか言えない私は、元会長に振られたときとは比べられないほどに自分の胸にぽっかり穴が空いてしまった。
・・・ということが今改めて思い知らされた、そんな気がした。やはり、後悔していたのだ。

「・・・嫌なら、いいよ。でも、言いたくなったら、少しでもいいから話してみて。・・・力にはなれると思うから」

そこからバス内は沈黙が漂うようになる。憂鬱感と憂い心をのせて。

続く
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後半・その一

暑さがようやく治まったと思えるくらい、半袖のYシャツだと肌寒いと感じた時刻8:30。
 
 朝のHRが済み、一限目の数学が始まった。数学担当の男教師が今日の課題となっている問題を黒板に書き込んでいく。チョークを滑らかに素早く書きこんでいるのはいいのだが、俺はこの課題に一切手をつけていないのはどうしたものか。はっきり言うのもなんだが数学担当の男教師が課題をやってきたかと聞くまでにその重要事項に全く気付かなかった。谷口と国木田が何故俺に教えなかったのかその詳細を後で問いただす必要があるな。
 とにかく、俺が今できることは自分のところに当てられないことを祈ることしかないということだ。今からでは何歩譲っても問題が解ける自信がないからな。

 さて、早朝からこんなにも悠長に現在起きている自身に対する危機的状況を述べているわけだが、それどころではなかったな。もっと異常な事態がこの教室・・いやこの学校全体で起きているかもしれないことなのだ。俺の周りの奴らのオドオドして落ち着かない様子からもみてとれるだろう。
 ・・・何?何を言っているかわからないって?・・・わかった、それでは質問するが、

俺の隣の席にいる人物は誰だと思う?

見た感じは、そのまんま女子高生って感じである。ただし、まだまだ若い高校生という身分のくせしてとてもやる気のなさそうに授業に耳を傾けて、かつ長門のような体形で俺好みのポニーテールをしているそいつのことだ。

はっきりと言わせてもらおう。俺の布団の中にいた奴である。

それだけではない。教室全体を見渡しても、一人は見なれた奴、その隣の奴はどこの誰かもわからない奴という状況で、当然谷口や国木田の隣にも本来いるべき生徒は何処にもおらず、妙にその二人にオーラが似ている女が座っている。谷口の隣に座っている奴も似たようなアホなオーラを漂っている上に髪がオールバックな女だから色んな意味で面白いかもしれない。
それだけでも異様な雰囲気であるが、その雰囲気を作る最大の要因は、俺の後ろの席だ。いつも傍若無人、天上天下唯我独尊を常とする我らが団長・涼宮ハルヒが欠席しているのだ。それもその隣の席も含めてだ。
なぜこのような状況に陥っているのか。それを知るためには、前日に起きた事について話さなければならない。少し長くなるが聞いていただきたい。

「なあ、お前のことをこれから相棒と呼んでいいか?」

「はあ?何でだよ?普通に俺のあだ名で呼べばいいじゃないか?」

「自分のあだ名を呼ぶのは勘弁願いたい。そのあだ名はあまり好きではないからな。かといって他に良い名称が思い浮かばん」

「だからとって、それは・・・ってちょっと待てよ!?」

「時間がないんだろ?急ぐぞ!」

呼び名についてあれこれ言いながら走り続ける。俺と夜中にベットで出会った相棒(幕間参照)は急いで学校に戻り目的となる場所へこれから行くのだ。途中の学校の坂道を走っていくのは久しぶりな気がした。
息を切らしながら相棒に問いかける。

「それで、これからどこに行くんだ?」

「文芸部室だよ」

やっぱりそうか・・・。そんなところだと思っていたよ。大体目星はついたのだが、一応念を押して今一度問いかける。

「で、そこへ何しに行くんだ?」

「お前なら俺のやることは大方分かるはずだと思ったんだが、見当違いだったか?」

「すまん、悪かったな。この状況じゃ、俺達で解決することは難しいだろうな」

「そういうことだ。なんだ、わかってんじゃないか」

つまり、今の俺たちでは完全に駒不足というわけだ。いくらわからないことを考えてもそれを考える上での知識がない限り分からないままなのだ。だから、いつものように長門と古泉に頼もうとしたのだ。
それも当然の話である。異次元(?)からやってきた俺の隣で走っている奴も原因はわかっても、どうしたら元の世界に戻ることができるのかが全く分からないらしい。重要なので何度も言うが宇宙人と未来人の力が絶対に必要不可欠なのである。まあ今回の件でも全面的に長門に頼らざるを得ないのは俺としても胸が痛くなる。
こうして俺たちは北高の校舎に到着した。相棒は上履きを持っていなかったので谷口の物を頂戴させていただいた。減るもんでもないし、大丈夫だろう。
運が良いことに、校舎には教師、生徒誰一人いなかった。HRも終わり、皆部活動に没頭しているのだろう。その証拠に外では野球部の練習姿が確認でき、校内では吹奏楽部の楽器音が文化棟から結構離れているのにもかかわらず聞こえてくる。途中で教師(特に担任の岡部には見つかるのはまずい。今日はずる休みをしているからな)に遭う事もなく、部室棟へと続く廊下ををそのまま走ろうとした時だった。

「ちゃんと聞いてますか!!」

突然の大声に俺も相棒も肝を抜かれた。俺たちはその声のした方へ振り向いた。そこは現在使われていない空き教室だった。

「もうよくわかりませんー!誰か助けてくださ~い!(泣)」

大声を放った奴は少々子供っぽい声の男だが、何故そこに朝比奈さんがいるんだ!?もしかしたら朝比奈さんに付きまとう朝比奈ファンクラブの一人か!?俺を出し抜いて朝比奈さんと二人っきりになるとはいい度胸じゃあねえか。しかも泣かせていると知ったら、本来ならば鶴屋さんがやらなくてはいけないのだが、そうもいってられまい。ファンクラブの規約を破り、朝比奈さんを困らせるとどうなるかこの俺が優しく教えてあげなくてはな。

「あ・・・この声はもしかして」

「行くぞ、相棒」

「え、何・・てちょっと待てよ。ていうかだから相棒って呼び方はやめろ!」

相棒が叫んでいるのを無視して、俺は戸を開けた。朝比奈さんに手を出す奴はどうあっても許さん!!

「朝比奈さん!大丈夫ですか!?・・・あ?」

「ちょ、いきなり止まるな!・・・あ?」

「「あ」」

なんとも間抜けな沈黙が広がった。中には朝比奈さんと全く面識のない少年が並んでいた。この空間にいる全員が小口を開けて茫然としていた。それを相棒が、

「やっぱり朝比奈さんじゃないですか~。こんなところでなにしてるんですか?」

と懐かしの気持ちを込めた言葉で解除した。

「あ!キョンさん!ちょうどいいところに来ました!本当は他の人にも伝えなければいけないんですが長門さんも古泉さんもいないのでどうしようかと思ってたらこっちの世界の人が現れたので説明してたんですよ!だけど全然わかってくれなくて・・・」

「あのう・・・俺もよくわからないのですが。具体的にどうしたのですか?」

「もうすぐ涼宮君がヤバいんです!それでこの世界も大変になっちゃうんです!」

相棒を見ると、額に手を当てて呆れた顔をしていた。要領を得ない説明と変な方向で一生懸命なところが目の前にいる栗色の髪の少女にそっくりなのだが、まさか・・・違うよな・・?

「・・まあ、いいか。とりあえず混乱を避けるために自己紹介をしとくが、この人は朝比奈みつるさん。もう分かっているとは思うが、そこの困っている上級生の先輩と同一人物だ」

まあ・・そうだとは思っていたさ。この空き教室に入った直後からな。顔の容姿から何やら見比べれば早々に気付くことができたよ。

「というわけで俺たちはこれから文芸部室に行くので朝比奈さんも一緒についてきてください」

「え?どうして文芸部室なのですか?」

「それは着いてから話しますのでとにかくついてきてください」

相棒と朝比奈さんと同一人物だという少年が教室から出ていくとき、俺の知っている朝比奈さんが非常に困った顔で質問してきた。

「あのう・・キョン君、私ものすごく置いてきぼりなのですが、この人たちは一体誰なのでしょうか?話がついていけなくて」

なんだか受験会場で迷い戸惑っている受験生のようにみえた。
大丈夫ですよ、貴女にも後で事情を説明しますよ。俺にだってこの状況をよくわかってないのですから。
そう言って、とりあえずこの人もついてきてもらおうように説得し文芸部室へと急いだ。
それから間もなく文芸部室に到着した。俺はいつもの確認のノックをせずドアを開けた。
そこには、既に先客がいた。長門と古泉、と俺らとは接点がない全くの部外者が二人いた。片方は男で長門が好みそうな本を姿勢よく読んでいた。もう片方は女で部室に置いてあったレトロゲームを古泉と楽しそうにやっていて、えらいべっぴんさんであることだけはよくわかった。一方古泉はいつもの裏のある笑顔の姿はどこにもなく、相手を睨みつける鋭い眼で威嚇しているように見えた。

「どうも、こんにちは。この世界の住人の方々」

第一声に彼女が挨拶代わりに述べた。

「・・・と私たちの世界の方々。・・なんてね」

彼女はガラスのような笑顔で俺たちに語る。ここにいる誰かと似たように腹黒さが感じるという事は、こいつは・・・。

「古泉。お前、何をやってるんだ?」

「ああ、貴方と朝比奈さんを待っている間暇を持て余していまして。彼と楽しくオセロをしていたんですよ」

相棒が彼女のことを『古泉』ということは・・・。しかし、俺にはとても楽しく遊んでいる雰囲気を感じられないが。少なくとも正体不明の彼女はともかく、俺の知っている古泉は無理やりやらされている様だけどな。

「そういうことじゃない。ハルヒコのことだ。あいつは今度は何をしやがったんだ?」

「おや?お気付きになっていませんでしたか?それではいたしかたない・・」

目の前の女が俺と朝比奈さんへ冷たい眼差しで眺めたのを確認した。

「言わなくても理解しているとは思いましたが。まず結論から言わせていただきましょう。もうすぐ・・・」

「彼が、やってきます」

「「!」」

「あとは言わなくてもわかりますよね?」

まさにその通り、彼と言うのが何者なのかはもはや聞く必要はない。既に察しが付いている通りだった。

「まあ少々残酷ではありますが、貴方がたには消えてもらうことになるでしょう。いや、貴方がただけではない。この世界全体が別の世界に創造されることでしょう。『彼』もそれを大いに望んでいるのですよ」

彼女は貴婦人のように高貴にかつ華やかでありながらも、罪人を何の躊躇もせず嬉々として処刑する場面を思い出すような黒々とした笑顔を俺と朝比奈さんに向けられた。人一人どころではなく世界全体を抹消するなど狂気としか言えないが、彼女を見ると半ば冗談を言っている様子が皆無なところが余計に恐怖心を付加させている。

どのような方法でやるのかは問わなかった。ハルヒを一番知っているのは俺を含めるSOS団であり、4月の件も含めてハルヒがどのようにして俺たちの平穏を奪っていったかを忘れてはいない。方法としては二種類だけだが、ハルヒが不機嫌になったときとこうなってほしいと願う時である。どちらも太刀の悪いものだが、前者の場合は閉鎖空間というハルヒの心底の世界を構成してしまうもので、以前、古泉が自身の能力を証明するために招待されたことがある。後者は多分、今までで一番多かったんではないか。普通の鳩が白い鳩に変わったり、猫が人間の言語を喋ったり一見問題ないように感じるが、今までの日常がハルヒの思い描く想像によって書き換えられてしまうのだ。つまり、非日常の世界となんら変わらなくなる。そんな理不尽な力が二つ同時に起こったらどうなるだろうか・・・?
俺自身が体験したさ。俺とハルヒだけしかいない、古泉いわく今までにない規模の閉鎖空間。今までに住んでいた世界を破壊するのを幼い子供のように望んだ。たったそれだけで今在る世界がなかったことになり、あの何もない、ハルヒ以外誰もいない閉鎖空間だけが残る・・・だろう、そんな体験を。
・・・それがまた現実として起きようとしているのだ。

過去のハルヒが起こした災難を下唇を噛み締めながら振り返っていると、古泉が申し訳なさそうな顔で話しかけた。

「どうもすみませんでした。こんなお見苦しいところをお見せしてしまって」

「謝罪なんて今はどうでもいいだろ。それより、あの女、もしかして・・」

「・・わかっておられましたか。正直僕も何が起きたのかよくわからなくてパニック状態でして、初めて出会ったときは何を言っておられたのか理解できませんでしたよ。今でもこれが本当に涼宮さんの力で起きた出来事なのか信用できない、しかし、このようなことができるのは神である涼宮さん以外考えられない・・・」

「もう一人いるだろ?長門の真っ正面に座っている奴がな」

そう、ハルヒと同等か、それ以上の力がある奴と言えば長門もとい宇宙人の存在を忘れてはならない。
もう口頭は不要だと思うが、長門の真っ正面にいるのは・・・

「お前の相棒がこういうふうに工作した・・・その可能性はないのか、長門?」

去年の12月18日、ハルヒの力を利用して世界を丸ごと改変させたことがあるのだ。この事件は長門自身の暴走によって引き起こされたらしい。がそうであるのならば何かその対応策があったはずだ。長門のストレスを少しでも軽くすることができたはずだ。それを俺は今でも後悔しているのだが、今回もそれに近いものではないだろうか?明らかに相手側に陰謀めいたものを感じるのが異なるが。
長門は俺の問いかけにゆっくりと首をこちらに向けた。憤りや恐怖などを押し切って平然を繕っているようにみえたのは勘違いだろうか?無理にいつもの無表情を作っているように見えた。

「そうなのかもしれない。またはそうではないのかもしれない。彼個人が不確定要素を大部分占めているため、私からの干渉では何も得られなかった。貴方や古泉一樹、朝比奈みくるの異次元同位体と思われる者に対しても同様なことが言える。」

「つまり、正体不明ってことか?」

「そう」

「そうですね、僕もその意見に賛成です。長門さんですら何の確証も得られていないこの状況は、今までの比ではないくらい危険なものとなっております。今は相手の様子を傍観するのが賢明かと」

確かに下手に動かない方がいいかもな。この状況・・・変な力を使った本人もいない事に加えて、さらに相手に拉致、ハイジャック扱いされている状態では逆に動きようもない。
それにしても・・ハルヒはどうしたんだ?この間学校を休んで本気で雪が降ると思ったわけだが、それ以降全く学校に姿を現さなくなった。あいつはどこで何をしているんだ?
ハルヒ・・・早く帰ってきてくれ・・一日でもあの太陽の様な笑顔を見たいと思ったのは長門の改変世界にいた時以来なんだぜ?

「さて、そろそろ彼が登場するころ合いなのですが…おかしいですね。まだ何の変化もない。長門さん、どう思いますか?」

「私からも涼宮ハルヒコがこの世界に来たという情報は確認されていない。通常なら…」

「「ひゃあ!?」」

その時、突然朝比奈さんとその相棒であろう少年が甲高い声で叫んだ。二人はまるで双子のようにキョロキョロと何かに怯えている。

「これは・・・何でこんなに強力な時空震が・・こんなこと・・よほどの時空間を改変しなければできないはずなのに・・」

「この時空震は・・・!?僕たちから凄い近くにある・・それにしてもこんなに強大な揺れを起こすなんて、やっぱり彼が・・・」

俺や古泉を置き去り二人は『時空震』というキーワード連呼していた。長門が世界改変を起こしたときに朝比奈さん(大)が言っていたアレか?

「そう。この校舎の屋上から異常な空間の歪曲が発生している。明らかにこの世界ではない人物を確認」

長門の相棒である青年が本を閉じ、天井を見上げて淡々と述べると古泉の相棒である彼女が続ける。

「ということは、この人物こそが涼宮さんですね。少々予定が変わりましたが基本線は脱していないのでよろしいでしょう。それでは、『彼』のもとへ行きましょうか」

嬉々としたスマイル顔の古泉の相棒が外に出ようとしたが、それを俺の相棒が彼女の肩を掴んで制止させる。

「待て、古泉。お前、本当に本気なのか?本気でハルヒコの・・・」

「本気以外の何物でもないですよ。貴女の言いたいことはわかります。確かに存在自体を抹消しなくてもよろしいかもしれない。しかし、私たちがここにいるという事実を願ったのも、世界を変えると願ったのも、他ならぬ涼宮さんなのですよ?・・・私は、涼宮さんにいつまでもついていくつもりです。」

「・・わかったよ。ちっ・・・やっぱ私がやるしかないのかよ」

「すみません。涼宮さんを監視・ストレス解消役が私なので」

第一声を発した時から人間味のない笑顔と黒々とした笑顔を使い分けていた古泉の相棒が、その時だけは何かに対して憂いのある表情で人間味のある顔・・・ように見えた。
二人が外に出たことによって必然的に俺を含めてぞろぞろと廊下に出ていく。目指すは今回の事件の親玉の下、部室棟の屋上へと俺たちは足を運ぶことになった。そこにはどんな奴がいるのか。
俺は口内に溜まっていた唾をまとめてゴクリと飲み込んだ。

今は、嫌な予感を抑え込むのに精いっぱいだ。








「・・・さっき強大なのとは別に、ものすごく小さい時空震があったけどあれってなんだったんだろう?とりあえず、ハルヒコ君に会ってから話せばいい・・かな?」

続く

お久しぶりな日記

お久しぶりです。
ていうか本当に最近じゃなくて数カ月放置してましたよ;
カウンター見たらあり得ない数値いってるし^^;
観てくれる人がいるということなのか?そうだったら嬉しいです;

それはともかく、今日の日記に書きとめたいことはただ一つ。

引っ越しました

関東圏へ。しかも埼玉県と東京都のほぼ県境へ。
理由はこれからの仕事先が決まり、前のアルバイトも終わり社会人への一歩がようやくつかめたからです。
本当はちょくちょく日記に書き留めたかったけれど結構忙しかったこともあり、ここまで遅れてしまったわけです。まあ、忙しいなりに暇ができたときにはモンハンやポケモン銀リメイク、東方をやってましたけどねw(しかしここまでやってモンハンG2HR5はどうなんだろうか・・ソロでずっとやってるけど・・・)
就職先は食品工場での製造業。以前内定を辞退した会社ですが、もう一度そちらで働きたいと懇願しましたところOKが出まして、今に至るわけです。

とにかく今は不安、緊張、楽しみでいっぱいです。これから会社に訪問しなければいけないので。そしてどんな人がいるのか。十人十色とよく言いますが個性は人さまざまなので上手く関係を築けるか。そして、田舎を馬鹿にはしたくはないけどやはり遊ぶところ多いな~www地元とは比べ物になりませんね;実家で娯楽といったらパソコンやゲーム機ぐらいですからね^^;その中でもやはりコミケ・・もとい同人誌即売会でサークル参加をしてみたいです。仕事の状況次第ですが。

あとSSですが、ハルヒの続きの話が只今絶賛手詰まり中\(^o^)/
多分、一章一章の枠の話をかなり漠然にしか考えていなかったり、全体の構想だけで後先考えず書き進んだり・・・あかんですねorz
おまけに他の(真・恋姫等の)ネタが浮かんできたのでアルバイトの休憩中に浮気して書き留めてたりしてたので余計にずるずるいってますね・・・
まあ、何とか完成させたいと思います。
それにしても、毎日SSや四コマやイラストを書ける(描ける)人はどのようにしてアイディアが出てくるのか教えてもらいたい・・・いつもネタが出てきてはいつの間にか消えて無くなる・・やるせない・・

最後に某動画サイトの個人的に好きな動画紹介




最近は東方projectのアレンジ曲がお気に入りです。一番好きなのは紅美鈴の曲ですね。原曲でも上海紅茶館や明治十七年の上海アリスが一番好きです。ただ、上記の電波ソングも代えがたい・・・www一応上海アリス幻樂団様の弾幕ゲーもplayしていますが、これは難しいwまだ東方紅魔郷だけですが全てコンティニューしてパチュリーが倒せないってorzヘタレだwww

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