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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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製本作業完了。これから連続SS投稿します その一

やっと製本作業が終わりました。なんとか20日のオンリーには間に合いそうです

というわけでまだ載せていない沙織SSを連続で載せていきます

終わったら早く寝よう・・・

翌日月曜日。登校中での事。
沙織は先日の夜から自身の脳をフル回転してとある事項を思考していた。
持てる知識を絞り尽くすくらい考えた。そのせいで昨日は一睡も出来なかったくらい考え尽くした。今の今でも唸りながら考えているところなのだ。
……しかし何も出なかった。いくら考えても良い案が浮かばなかった。
先日の件。仮に彼女に自分の別の姿を見られていた場合を想定して、どう対応すれば普通どおりに過ごせるのかを思考していたのだが、どうしてもわからなかったのだ。

「ほ、本当にどうしましょう……? わ、わたくしのあの姿をご覧になっていたら、間違いなくあの方は……」

沙織は震えていた。声も体も何もかも。昨日の悪夢が未だに続いていて、その見えない恐怖に怯えているかのように。

「お姉さま、おはようございます」

「ひっ!? お、おはようございます!」

「?」

何も知らない女子中学生は焦燥している沙織を不思議そうな顔で見ていた。
さらにその様子を見ていたその他大勢の女子中学生らが沙織がいることに気づき、いつものように急接近してきた。

「ひぇっ!? す、すみません! 急いでいるのでこれで!」

沙織は逃げるように走り去ってしまった。

「?」
「どうしたのかしら、いつものお姉さまらしくないですわね」
「どうしたのでしょう?」

みな疑問符を浮かべてみるがつい先週まで普通に接していた沙織がどうしてあんな調子なのか答えが出る者はいなかった。
ただ一人を除いて。

「………」

彼女はいつものように沙織の後ろから皆が騒いでいるのをにやにやしながら見ていた……はずだが、今日の彼女はいつもと違っていた。
彼女は無言だった。友人に挨拶されても無愛想に返事を返すだけでずっと前を向いて歩き進むだけだった。
そう、彼女は前だけを見ていたのだ。後方を見ず、目の前の真実だけを。その決意を胸に、彼女はまっすぐ歩いていた。
自分の中の疑念を晴らすために。

昼休み。
弁当を広げる生徒、食券を買うためにダッシュで食堂へ向かう生徒。どの生徒も皆穏やかな雰囲気だ。
その中で沙織は一人浮いていた。いつもならばクラスの、いや校内のほとんどの生徒から一緒に食事を誘われ、日替わりで様々な生徒と食事をしたりしていたのだが今日は沙織自らが断った。
理由は言うまでもなく昨日のことで頭がいっぱいだからだ。

「うぅ……どうしましょう……なんて話せばいいか……」

「どうしたんだ? そんなにうなだれて」

「ひっ!? えっと、その……」

「ん? 私の顔に何か付いているか? まあいいか。それよりさ、飯食おうぜ。腹減って死にそうなんだ」

彼女はいつもと変わらぬ無邪気な笑顔で話しかけた。
ただしそのことで沙織に余計な恐怖しか与えていないことに彼女は気づいていないのだが。

「そ、そうですわね。確かあなたは食堂でいつも食べていましたっけ?」

「ああそうだけど…今日は弁当持ちだ。……別の場所で食べたいんだけどいいかな?」

「はい、構いませんが?」

何の疑いもせずに沙織は承諾した。鞄から布に包まれた弁当箱を取り出し席を立つ。
早く行こうぜ、と彼女が先を急ぐので沙織もその後に続く。

――いつもと変わらない……? わたくしの気のせいだったのでしょうか?

あの姿を見られたと思ったのはすべて自分の思い過ごしで、そんなことで自分はあれこれ悩んでいたのか?
そう思った途端、急に今まで怯えていたのが恥ずかしくなって穴があれば入りたくなってきたみたいだ。

「…? 何そんなにもじもじしてんだ? トイレに行きたくなったのか?」

「な、なんでもありません! さあ早くごはんを食べに行きましょう!」

「あ、ああ」

彼女は首をかしげたが大して気にも留めずに先へと進んでいった。
沙織もホッとしながら彼女のあとを追った。

着いたのは校庭を抜けた先にある一つだけある喫茶店の外に設置してあるようなテーブルだった。
人気が全くなく物静かな空間で周りは木々の葉の隙間から日光の光が射し込んでいた。
その光景を茫然と眺めていた沙織はこう思っただろう。
「なんと神秘的なのだろう」と。

「良い場所……ですわね。こんな場所があるなんて知らなかったですわ」

「だろ? 私も最近偶然見つけたんだ」

彼女は我慢できなかったのか周りの景色など興味ないかのようにカラフルな布を雑に取り外し弁当箱を広げた。

「早く食おうぜ? 時間もないことだしさ」

神秘的な景色に目を奪われていた沙織は彼女の急かしで我に返り、慌てて椅子に座った。

「す、すいません。あまりにも美しすぎて」

沙織は慌てて謝ったが、彼女は沙織が言うことなど耳にも留めていないのか、既にご飯や冷凍食品のおかずが残り少なくなっていた。
いつもならばふざけて弄ったり沙織の天然な行動に軽く苦笑しながら呆れたりするのだが、今日の彼女はいつもと違うような気がした。いつもよりもぶっきらぼうで表情の豊かさが足りない。
この時沙織の内に妙な疎遠感が残った。近くにいるのに彼女が遠く感じる。なんだろう、この嫌な感じは、と。

「沙織まだ食わないのか? 食欲ないなら私が食ってやろうか?」

「い、いえ問題ありません。今から食べるところです」

慌てて持っていた弁当箱を広げて箸を取り出した。沙織のそんな状況にも彼女は気にする様子もなく弁当の中身の片をつけている。そして弁当箱が空になっても彼女の様子が変わることはなかった。
無言を貫く彼女に沙織はやり場のない緊張感に襲われていた。
なにかある。沙織がそう思うのに十分過ぎた。

「なあ」

――来た!

沙織は覚悟を決めて腰を据えた。
どんな事を聞かれても冷静に! そう心に言い聞かせた。

「はい、なんでしょうか?」

「そういえばお前ん家ってどんなんかなって気になってさ。ほら、私ん家は招待したことあるけどお前ん家はないじゃん?」

「あぁ、普通のマンションですが」

――なんだ、自宅の話か

沙織はてっきり昨日の件の話かと身構えてしまったために拍子抜けしたようだ。
しかしこの後に続く彼女の一言に、沙織は再び混乱することになる。

「そうか、じゃあ次の日曜はお前ん家に遊びに行ってもいいか?」

「はい、もちろん! ………………え?」

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