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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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製本作業完了。これから連続SS投稿します その四

沙織さんが彼女と別れを告げ、新たな一歩を踏み出す場面です

これが自分の中の「オタクっ娘集まれー」の起源ですw

それから数週間が過ぎた。
その間の出来事といれば、別段珍しいことはなかった。いつもと同じ町並み、風景。しかし以前にも増して色あせた風景。
わたくしは、日常に感動を覚えなくなっていた。楽しくない毎日、胸が躍らない日々。わたくしの心は廃れてしまったのかもしれない。

「お姉さま、最近元気がありませんの。なにかございましたの?」

「いえいえ、わたくしは普通通りですわ。御心配なさらずに」

「でも…」

「さあ、学校に遅れてしまいますわよ」

このように心配かけていただくことは幾度かあったが、そんなものは所詮わたくしの「学校での顔」だからこそなのだ。別の顔を知ったら、十中八九彼女と同じ反応をするだろう。
それに、わたくしと本気で釣り合う方など……。

「はぁ……」

今日も何をすることもなく家に辿り着いた。それこそ洋服をみたり喫茶店でお茶をするわけでもなく。
荷物を自室の床に置き、パソコンの電源をつける。今ではこれが日常と化していた。
何の当てもなくネットを巡回していく。面白みのない記事、画像、ニュース。十分ほど巡回して飽きが来たのでトップページへ戻りブラウザを閉じようとした。
その時、ふとトップニュースに載っていた「話題のソーシャルネットワーキングサービスの登録制が○○から開始」というタイトルに目が移った。

「これは……」

ふと彼女の最後にわたくしに助言した「SNS」という単語が頭に浮かんだ。わたくしは吸い込まれるようにそのタイトルをクリックした。そこには専用のページがありメールアドレスとパスワードを入力する一覧があるのみだった。
詳しく調べてみると、今はまだ招待状が必要で直接の登録はできないらしい。機能は日記、コミュニティの書きこみ、チャット機能や絵描き機能……こんなのものか。

「しかし、こういう大規模なものは……」

そう、このような大規模で全国レベルのユーザーが集まっているとしたら当然一般人が混ざっているだろう。むしろわたくしのようなオタクやコアな方のほうが少ないのではないのだろうか。

「……もう少し探してみますか」

少し探してみてわかったことだが、このようなSNSはなにも一つだけでなく、スポーツやゲームなどの専門のものもあるらしいので検索してみると、

「あった。ここなら…」

辿り着いたのはゲームやアニメなど全般を扱っているもの、すなわち「オタク」専門のSNSだ。早速プロフィールを登録する。

「ニックネームは………『沙織』で良いですわね」

何のひねりもないと言われてしまうかもしれないが、これで良いのだ。今思うとこれはありのままのわたくしを見てほしいと思って決めたのかと思ったが、実際のところはわからない。
その他の情報を入力してプロフィール登録は完了した。あまり実感はわかないが、これでSNSを開始したことになったらしい。

「ふぅ……これで良いんですね?」

――さん。わたくしは新たな第一歩を踏みました。あなたとの別れは辛いですが、いつまでもうじうじしているわけにはいきません。わたくしも前だけを見て歩いていこうと思います。それでは…………さようなら。

それからまた数週間が過ぎた。
家に帰ればすぐにサイトを開き、今日の出来事を日記に書くようにした。コミュニティにも積極的に参加してきた。その結果、数十件のユーザーと交流をするようになりそれ自体は喜ばしいことではあるが、何か物足りないのだ。もっと面と面を向かって話したりしたいのだが。

「オフ会……開いてみますか」

実はもともと現存してあるコミュニティに参加している以外に、自分で創設したコミュニティもあるのだ。コミュニティ名は「オタクっ娘集まれー」。ジャンルは特に縛っておらず、皆で和気あいあいと交流するのが目的のコミュニティだ。参加数は二十人前後と少ないが、創設してから毎日トピックでコメントを出したりサイト内ではかなり活発ではある。人数もある程度集まっているのでこの機に皆で顔を合わせるのもいいだろう。
しかし、気になる点がある。それは、わたくしが求めていたものとは何か違う気がするということだ。それを考えた時に浮かんだのは「彼女」の存在だった。どんな時でも本音を言い合い、喜怒哀楽を共に分かち合う、そんな「仲間」。
このSNSで関わったユーザーは初めこそ趣味の話などをしたりそれぞれに共感したりしたが、それほど深い関係になることはなかった。
「わたくしが作りたい友達は、こんなものではなかったはず…」 わたくしはまたやり方を間違えたのだろうか? とにかくやってみなければ何事も始まらない。

「トピックを立てて……タイトル、日付……内容を…………っと。これでよろしいでしょう」

オフ会の告知を書き終えパソコンの電源を切り、わたくしは一息ついた。
これから親の私用のため出かけなければならないので途中でやめるのは残念だが仕方ないだろう。

「友達ができれば、いいですが…」

さらに数週間が過ぎた。
パソコンの電源を付け、早速サイトを開くと、一通のメッセージが届いていることに気づいた。

――はじめまして。プロフィールを見ればわかると思いますが、あたしは中学生で未成年未満禁止のゲームが大好きです。こんなあたしでもコミュニティに参加できるでしょうか? よろしければ返事をください。よろしくお願いします。

「きりりん@さっきからとなりのバカがうざい件さん、より。へぇ、この方は…」

なかなか面白い、素直にそう思った。中学生と暴露しているのにさらに未成年未満禁止のゲームが大好きと平気で暴露していることになぜか親密感を覚えた。それに@の後ろの文章。これは訳ありだ。
メッセージ、プロフィールとみたが年齢や趣味も近いようだし、すぐに承認のメッセージを送らなければ。一文字ずつ丁寧に入力し、すぐに送信した。
これは次のオフ会が面白くなるかもしれない。

オフ会当日。
顔を合わせる時は何事も初めの印象が肝心だ。なので格好は慎重に決めなくてはいけない。クローゼットを確認してどれを着ていこうか見ていた時、ふいに前回のオフ会の内容を思い出した。
その時は別段何を気にすることもなくオフ会に参加したのだが、なぜか周りの反応が冷たかった。どうしたのか尋ねてみると、わたくしの振る舞いや言葉遣いで『どんな人』なのか悟ったために遠慮がちになったのだそうだ。無礼講でいこうと言ったものの、彼女らは最後までわたくしに心を開くことはなかった。
……だめだ。今のままの姿では決して良い関係を築けないだろう。令嬢という壁が、一般人との人間関係を阻害することを自分自身が痛いほどわかっているのだ。
ではどのような服装をすればいい? そうだ、秋葉原に行くのだからそれらしい服装にすればいい。いつも秋葉原に行く時よりもさらに地味にしよう。

「とりあえず着てみましょう。ジーンズに……ワイシャツ……バンダナはかぶる代わりにこうつけて…っと。鏡、鏡………わぁ良い感じですわ!」

あとはこの性格か。こればかりは「アレ」に頼るしかないか。わたくしはとある箱に入っているぐるぐる模様のある眼鏡を手に取った。

「愛するバジーナ大尉、どうかわたくしにお力を与えください……」

ゆっくりとその眼鏡をかける。その瞬間、誰かに包まれたような温もりを感じた。

「………ふぅ。さて、参りましょうか。拙者の名は沙織・バジーナ! 皆のもの待っていてくだされ!」

わたくしは意気揚々と玄関の扉を開いた。
後ろを見ずに前だけを見て。

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