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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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ようやく終わった・・・俺はSOS団団長(3)

目の前には、完全なる暗黒が世界を覆っている。以前の仄暗い空間ではない。これは・・・そうか、まだ夢の最中なのだ。それもいつも見ているあの夢とは違う。それならば、まだ寝てても大丈夫だろう。下校時刻になったらキョンかみくるちゃんが起こしてくれると思うし。でももし二人とも寝てるあたしに気を使ってそのまま下校してしまったらどうしよう。ま、その時はその時で次の日にキョンに文句を言えばいい事だわ。あたしを置いてったらどうなるか覚えてなさいって。

「――。―――。」

誰かあたしを呼んでいるけど何を言ってるかはよく聞こえない。きっとみくるちゃんがやってきたキョンと話をしているのね。何を話しているかはどうでもいいけどキョンの方がいつもデレデレしすぎなのが困りものだわ。全く、男ってみんなあんな感じなのかしら?

「――きろ。-起きろ。」

キョン?小さい声であたしを起こそうとしているのかしら?そんな声じゃ誰も起きないわよ。本当に起こすつもりなら体を揺さぶるぐらいしてみなさいよ?度胸無いわねえ。

「起きろってんだろうが!!!!!!!!!!!!!!!」

あたしはその乱暴な声の大音量と、今まで一度も聞いた事のない「別の誰か」の声により目を勢いよく開けた。目の前に、『アイツ』がいかにも俺は猛烈に怒っているとでも主張してるかのようにこちらをにらみつけている。

「チッ、今でも夢を見ているくせに夢の中で寝てもらっちゃ、たまんねえっつの」

物凄い不機嫌そうな男がそこにいた。周りを見渡すと、いつも夢を見ていたときと同じような空間で学校の机や椅子等のモノは何一つない。ただひたすら先が見えない空間が広がっているだけだ。その中で存在するのはあたしと『アイツ』だけ。

「な、なによ・・・」

「あん?やっと我に返りやがったか?ったく、面倒ごとを起こすんじゃねえよな」

あたしは何が起こったのかよく分からず、固まっていたようだった。そして徐々に怯えや不安のような気持ちが膨れてきた。早くこの夢から覚めたい。けど今の状態じゃ逃げることも敵わない。ならば、今のこの事態を把握することが先だ。覚悟を決めて、ソイツに思いっきり怒鳴りつけた。

「ど、どこのだれかわからないけど何回も何回もあたしの夢に出てきて追いかけてこないでくれる?あんたが出てくるせいであたしは不眠症ぎみなのよ!」

いきなり怒鳴られてソイツは一瞬怯んだような表情を見せたが、すぐに口元を歪ませて気持ち悪い笑みを浮かべると、ソイツは平然と軽い口調で述べた。

「なんだ、まだそんなに気力があるんだな・・・まあな、そりゃあ当たり前だ。だって俺がお前に消えてもらうために仕組んだことだから」

「・・・は?」

背筋がぞっとした。・・・今コイツ何て言った?あたしに消えてもらう?は?意味が分からない。初対面でいきなり消えてもらう?何故?あたしは今置かれている状況を正確に判断することができなくなっている。それだったら、突然目覚めたら強盗に人質に捕らえられている時の方がよほど理解がし易い。何故なら、捕らえられて縄なり目隠しなりされても、作ろうと思えば逃げ場を作れるからだ。それに、あたしが捕まったことを誰かが探してくれているかもしれない。しかし、二人しかいなく、かつ果てしなく広がる闇の中で助けてくれるものはいない。おまけに動けないでいるこの状況は絶望的と言っても過言ではない。

「大丈夫だよ、痛いようにはしない。ただ、永い間眠ってもらうだけだからな」

・・眠ってもらう?もしかして、コイツが今まで夢の中に出てきてやったことと何か関係あるの?

「大ありだ。今もまだまだ眠いだろ?さっきも眠りそうになってたけどその時は少し焦ったんだぜ?夢の中なのにそこでそのまま眠ってしまったらどうなると思う?」

どうなるって、まさか一生眠り続けるんじゃ・・・

「ピンポーン、その通り。なんだ、もう察してるんじゃん」

再び背筋が、今度は全身がぞっとした。空気がが冷たくもないのに全身に寒気が襲った。何でコイツはこんなに楽しそうに話すのか?人一人を消そうというのに。殺人狂よりも性質の悪い、得体の知れない存在。怖い。確かに怖い。・・・だけどここでコイツにされることよりも、キョンやみくるちゃん、古泉君に有希、鶴屋さんやあたしのクラスの子を含めてもいい。みんなに会えなくなるのが一番辛い。あたしを消すということは、あたしの周りの全てを消すのと同じ。だったら、あたしは抵抗する。こんな意味が分からないカチューシャ野郎の思い通りになんてさせるもんですか。

「それじゃあ、もうちょっと楽しもうかと思ったけど、終わりにするわ。悪く思うなよ」

「ちょっと待って。最後に聞かせてちょうだい。あんたはあたしを邪魔者扱いしてるみたいだけど目的はなんなのよ?せめてそれぐらい聞かせなさいよ?」

「そうだな、冥土の土産に教えてやってもいいぜ」

ソイツはそう言うと、あたしについてこいと手招きをしてそのまま歩き出した。わけも分からずあたしはそのままソイツについていった。しばらく歩き続けたが、ソイツは歩き始めてからずっと黙ったままで歩き続けていた。それにあたしも続く。この静寂の間はなんだろう。

「――だけ・・・だよ」

何やらボソッとソイツがぼやいてるのを聞いた。

「なに?なんか言った?」

「何でもねえよ。それよりも、お前は逃げなくてもいいのかよ?こんな隙だらけなのに」

意外なことをコイツは言った。そのせいであたしは少しあっけらかんとソイツを眺めてしまった。さっきとはまるで様子が違っていたから拍子抜けしてしまった。

「逃げない・・・というよりは逃げれないと言ったほうが正しいかもね。正直疲労も溜まってるみたい」

「そうか・・・・・やっぱ、瓜二つだな」

「は?どういうこと?」

「気にすんな。それよりもだ、おれはあんたに言いたいことがある!」

何だかコイツは唐突に話を切り替えるのか癖のようだ。その度に驚くあたしの身にもなってほしい。しかし、ようやくコイツからさっきあたしがした質問の返答が返りそうだ。コイツがやろうとしていることがいまひとつ分からない部分がある。あたしはコイツの事は知らないのにコイツはあたしをよく知っていること、いつも夢の中で遭うこと、そして何故あたしを消そうと企んでいるのか。

「なによ?何だか知らないけど聞いてみようじゃない?」

「単刀直入に言う。俺はあんたを消した後、俺がSOS団の団長になる!!」

「ふ~ん。ってはぁ!?あんたが・・・団長?」

「そう!!あんたがやっているのを見てたけど、なんかちまちまやってるから業を煮やしてたんだ。そういうわけでこれからは俺がSOS団の超団長様だ!」

「は?・・・・ちょっと!ちょっと待ちなさい!あんた誰に対してそんな妄想を語っているわけ?SOS団はね、神聖にして威厳のある集団の集まりなの。そのトップである団長の座を狙うなんて星の年齢を数えたって足りないわ!団長はあたしよ!!!」

「いや!俺がSOS団団長だ!!!」

団長の座についてソイツと俺こそが団長、残念、あたしが真の団長…と張り合い続けた。どのぐらい怒鳴り続けたのだろう、二人とも疲れて座り込んでしまった時、ソイツが言った。

「・・・悪いけどよ、正直言って、今のあんたは凄い生温い感じがして嫌なんだ。去年までは映画撮影といい、幽霊探索といいなかなか面白いことをやってきた。だけど、最近のあんたはどうだ!?一日のんびり、ぼんやりしたことばかり繰り返す、まるで去年の最初のときと一緒じゃないか!?」

「・・なんであたしたちのこと知って・・・」

「世界を大いに盛り上げるんじゃなかったのかよ!?憂鬱だったこと、退屈だったことを吹き飛ばしてもっと面白いことを見つけるんじゃなかったのかよ!?・・・俺は違う。まだまだ納得していない。足りてない。叶えてない。あんたがもうこれで満足してるなら、いっそ俺が代わってやろうと思った。」

ソイツは真剣に、目を真っ直ぐ見てあたしに問いかけた。あたしは呆然としていて言葉が思い浮かばない。コイツが何であたしたちがやってきたことを知っているのかとかあたしが掲げている目標を何故知ってるのかなどは、今はどうでもいい。そんなことよりも、

「・・・なによ。あたしの気持ちといい、あたしたちの行動といい、何で知ってるの?あんた、一体何者なのよ?何であたしの気持ちを知ってるのよ?」

ソイツはあたしの言葉を聞き終わると、一息ついて、まるでこの仄暗い闇の空間を一発で払拭するような、はつらつとした笑顔でこう言った。

「それはな、俺はお前だからだ。お前も俺と言ってもいい。お前の事で知らない事なんてない。それに初めに逢った時だって本当はもっと話をしたかったんだ。それなのにあんたは怯えるように逃げるから…。俺が団長になるのも世界を面白くするためだからだ。…あんたの望みはまだ叶ってないんだよな?」

「いや、あたしは・・・」

「俺なら面白くない世界を面白い世界にできる。だからさ、後は俺に任せてお前はもう休んでろ」

コイツはそういうと、今度はしんみりとした表情であたしの問いかけた。その言葉を言われた途端、あたしは急激に眠気に襲われ、ふらついて倒れそうになり、その場で前屈みになった。・・・確かに、コイツの言うとおりだ。SOS団ができて初めに表明したことを何一つ達成することができなかった。そして今も周りを大いに盛り上げることさえも叶わない。だけど、それでもみんなあたしを信頼してついてきてくれて、そんな日常でもあたしは満足して・・・

「本当にそう?本当にそうなの?本当はみんな嫌々参加してるんじゃない?キョンだって呆れて影で悪口をぼそぼそ言ってるかもよ?」

あたしの頭の中で誰かの声が囁きだす。その囁きに対して肯定してはいないが、否定もしていない。何故なら、それに対して心当たりがあるからだ。キョンを含めて他の四人だけが何か知っていて、あたしだけ知らない事がある。あたしだけ除け者扱い・・・そんなの嫌。こんな関係が続くんだったら、もういっそのこと――。

あたしは静かに、微かな量の涙を浮かべながら、永い眠りについた。その直後、ソイツが何か言った気がするが聞こえない。何て言ったのかは・・・分からない。

「大丈夫だ、お前は俺が守る。だから、お前は俺の代わりに見守り続けろ。楽しい世界と共にな」

続く

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