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たいがのゆううつ

このサイトはマイペースに二次創作や漫画・小説などを淡々と更新していきます。過度の期待はしないでください。あとPCのデスクトップから3m離れて見やがってください。

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涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作を中心でやっていく方針です。あと自身の日々の徒然なる日記好きなラノベの紹介等も書いていきます。

社会人になり5年経ち、色々と考えなければいけない時期に来ているかも

最近はラブライブの曲ばかり聴いています
ラブライバーに、私はなりたい・・・

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私はSOS団副団長(2)

今日は快晴だった。朝昼休みなくギラギラと働き続ける太陽を見れば、秋であることを忘れてしまう。それでもさすがに休みなしはきつかったのか暑さが程よく和らぎ、燃え尽きたかのようにオレンジ色に染められた夕日が沈もうとしているの見ていればもう夏も終わったのかとも実感してしまう。

このように哀愁を感じながら、僕は今兼ねてから気にかけていた懸案事項に差し掛かっている。ある人物の調査・・・そう、涼宮ハルヒについてだ。

これまでの見解では神の力は限りなく弱まり、精神的に長い安定飛行を保ち続けていた…と捉えていた。それが、この数週間のうちに突如大規模な閉鎖空間が発生したのだ。その原因は不明。発生時刻も大抵は夜間帯が殆どであったが、今では昼夜問わず発生するようになった。このため不安材料として残っていたことが現実味を帯びてきて、三年前 ―― いや、四年前か ―― の彼女の精神状態と近いものであると認識せざるを得ない状況になってしまった。

この『異常事態』に関して、機関では僕に常に観察しておくよう警告されてきていたが、ここにきてついにさらに奥に踏み込むよう指示が出された。すなわち、この調査は涼宮ハルヒに関する、残っている情報を少しでも多く手にいれ、その原因を探れ・・ということだ。

学校での彼女の行動は、別段変った所は見られなかった。ただ体調が悪い、寝不足気味など生活習慣で問題があるという印象ぐらいだった。
そうであるならば、別の方向から考えなくてはならないだろうか・・・彼女には悪いが、久々に入念に調べさせてもらおう。

部室にはまだ誰も着いていなかった。彼に一言言えれば良かったのだが…しょうがない。部活欠席の詳細を置手紙として書き、文芸部を後にした。

現在、対象者を尾行中。応答せよ。
・・・・了解、そのまま見失わないよう尾行せよ。・・了解。

辺りに住宅街が並ぶ脇道に二人の男女。一人は顔が青ざめて今にも倒れそうな高校生の美少女。もう一人は男子高校生で何やら携帯電話のような薄い色つきのプラスチック板のようなものに口を当て話しながら、その少女を陰からゆっくりと、しかし相手を見失わないような速さで追っている。
北高から追跡してから少し経つが、やはり気になるようなことはなかった。強いて言えば、彼女が何かに乗っ取られているな足取りで目的も無く歩き続けているような・・・そんな感じだった。多分真っ直ぐ自宅に向かっていると思われるが、何か嫌な予感がする。

「尾行だけではわからないか・・・それでは内面まで調べさせていただきましょうか」

そう言いつつ、左手につけている見た目では安価でどこにでもあるような腕時計を出し、それを彼女に向ける。そして細い路地に差し掛かった時に一つのボタンを押す。その瞬間、彼女に向かってヒュッと目に見えない何かが飛び、彼女の首筋に刺さった。

「!?」

彼女はビクッと軽くえびのように胸を反り、そのまま地面に座り込んでしまった。
急いで駆け出し彼女へと近づき、首元にシールを貼った。それから彼女を抱きあげ、そのまま彼女の家の玄関まで送って行った。

「んっ・・あれ、何であたし玄関の前で体育座りしているんだろう?・・いやだ、こんなところで寝てたのかしら・・・」

両腕を大きく上げ体全体を大きく伸ばし、彼女らしい口いっぱいの大きなあくびをして、自分が何故ここにいるのかを気にも留めないでさっさと家の中へ入ってしまった。
僕は再び薄型の携帯電話を取り出し、この機器に話しかける。

「応答せよ。たった今、涼宮ハルヒに感知型装置を貼ることに成功した。直ちに心理状態の情報を変換、入手せよ」

了解、と会話を終え携帯電話をポケットにしまい、ふぅと一息つく。
さっき彼女の首元につけたシールは人の心理の深層部までどんな状態であるかを調べる装置である。人の性格や心理状態は自分や他人の認識外にある、つまり氷山の一角だけではなく氷山 ゛本体゛ そのものを調べれば何かわかるかということだ。その隠れた部分から何か重要な情報を得ることができるかもしれない。

あとは彼女が食事を摂ってようが寝ていようが、その時にどんな思考をしていたかが、連絡を取っていた仲間の元へデータが届けられるだろう。
とりあえず今日できることは完了した。次はその届けられたデータを参照にして彼女の状態を回復させなければならない。今日は準備段階。これからが本番なのだ。

一通り終えて気が緩んでしまったのか、帰ろうと元の道へ振り返ると、さして距離も遠くないところに一人の少女がこちらを見ていた事に今更ながら気づいた。その表情はなんとも微笑ましくニコニコしたもので逆に身を引いてしまうくらいの雰囲気が漂う。また、容貌も彼女 ― 涼宮ハルヒ ― に負けないくらいの整った顔立ちで、髪は肩に先が付くぐらいの長さだった。

僕は奇妙な感覚に襲われた。僕、いや機関の仲間たちは特別に訓練を受けたものばかりで、単なる一般人が近くにいるなら見えなくても気配で察知できるのだが、この少女の気配に全く気付くことができなかった。それに機関では北高の生徒、教師などの関係者は身元も含めて全て調査しているのだ。しかしこの少女は北高の女子制服を着ているが、何処の誰かなのか全くの不明だった。
僕がどうするかと次の行動に移るより早く、少女は対話に適した位置まで笑顔を保ちながら近づいてきた。

「・・・」

正体不明な女の子は黙ったまま未だ笑顔のままこちらを見ている。正直このままその表情で眺められるのは気持ちが悪い。

「あの、どちら様でしょうか?以前お会いしたでしょうか?」

そう言うと、ようやく開け放たれたその唇は先程の微笑ましいものとは程遠く、悪事を働く主の如く歪んで笑ったように見えた。

「先程は ゛無駄骨゛ 御苦労様でした。徒労で可哀想ですが」

「はい?」

5秒間、場の空気が止まった気がした。無駄骨?この子は何を言ってる?・・・待て。この子は僕が先程まで行っていたことを何故知ってるのだ?

「自分の認識の領域外まで達したので混乱が生じたようですね。まあ、致し方ありませんね。すべては私たちの涼宮さんによって引き起こされたことですから」

「・・・」

この子の言うとおり、全くの領域から外れたもので、ただ呆然とするしかなかった。あまりの衝撃的な出来事で次の言葉を発することができないのだ。と同時に目の前の少女に今まで遭ったことのない恐怖を感じた。この人物は、明らかに涼宮さんについて知っている。機関が現在調査中で、彼女の原因不明の不調についても、何故赤の他人の少女がそのような重大な事を知っているのか。それだけならまだいい。今その子は、゛私たちの゛ 涼宮さんによって…と言った。゛私たちの゛・・・?

「・・・貴女は、僕に何の用があるのですか?」

「いえ、特には何も。一度貴方に逢っておきたかったので今日は顔出しだけです。まあ、無駄な徒労をなるべく避けさせたかったからというのが本音ですがね」

再び最初の笑顔で話しており、少女に嘘ではないと感じることはできるが、それでも語る内容に実がない。やはり何を考えているのか分からない。それが僕の乱れた気持ちをさらに崩すこととなった。

「私の名は、゛一姫゛ と申します。また明日お会いしましょう。その時に貴方が知りたいことを話します。いや、知ってもらわなければこちらも困りますので」

そう言うと、゛一姫゛ と名乗った少女はそのまま後ろへ振り向いて右の曲がり角の細い路地に進んでいった。

「ちょっと・・・!!」

「やっとあなたに逢えて良かったです。それでは」

後を追いかけて曲がり角を確認したが、既に少女の姿はなかった。
僕は頭の整理が追いつかず、少女の名前の事やが最後に言った一言の意味に気付かないまま、ただ誰もいない路地を呆然と眺め続けた。

続く

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